ボストン(AP) 自動車エンジンのファンベルトに巻き込まれて顔面の皮膚がはがれる大けがをした猫が9日、ボストンの動物病院で顔面修復の手術を受けた。
手術を受けたのはエドガーという4歳の雌猫。自動車のボンネットの下に入って暖を取ろうとしたらしい。飼い主の元から3日間姿を消した後、戻って来た時には皮膚の一部が頭から垂れ下がった状態だった。
執刀医によれば、飼い主は「その顔を見て卒倒した」が、気を取り直して動物病院に駆け込んだ。エドガーは顔の顔がはがれているほかは変わった様子はなく、ゴロゴロとのどを鳴らして甘える仕草を見せ、自分の皮膚を噛もうとさえしたという。
幸い出血も少なく、神経も大きな損傷を受けていなかった。約1時間の手術で35針を塗って顔の皮膚を元通りにしてもらい、今後は順調な回復が予想されるという。
専門家によれば、猫が自動車のファンベルトに巻き込まれれば即死してしまうのが普通で、これだけの怪我で済んだ例は極めて珍しいという。