【上海=西村大輔】上海市にある電子部品工場前で8日夜、工場が決めたリストラ策に抗議して集まった出稼ぎ労働者約700人が、かけつけた警官隊と衝突した。数人の負傷者が出たほか、労働者5人が拘束された模様だ。
工場関係者によると、台湾系企業が経営するこの工場は、金融危機の影響で受注が激減したことから、操業時間短縮や人員削減を進めていた。これに対し、労働者代表として工場側に善処を求めた3人が工場関係者に殴られ負傷。激高した労働者らが集まり、100人以上の警官ともみ合いになった。
労働者の1人は「8千人から4千人に減り、残業がなくなり給料も半分以下。不満がたまっていた」と話した。