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「私が社長ならもっと大きくしていた」 新銀行東京問題で石原知事
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「私が社長だったらもっと大きな銀行にしていた」。新銀行東京への税金投入をめぐる11日の東京都議会予算特別委員会。銀行の累積赤字の影響で、都が設立時に出資した1000億円を食いつぶすことになった責任について共産党都議から問われると、石原慎太郎知事はこう反論した。
都議は、「あなたが会社の社長だったら1000億の大穴をつくれば即辞任、法的にも責任が問われる。知事の責任についてどう思うのか」と糾弾。
石原知事は苦笑いを浮かべながら「端的に申しますと、最初から私が社長だったらもっと大きな銀行にしていましたよ」と切り返した。
また、同じ野党の民主党から、トップダウンで銀行設立を決めた知事の責任が大きいと追及されると、「私はシーザーでもアレクサンダー大王でもない」と反論。
小沢一郎民主党代表の名をあげ、「あなたの大将の小沢さんは相談もせずに、いろいろ異論があるのに、大連合を持ち出したり取り消したり。それをトップダウンというんだ」と発言した。
「関係ない話だ」とのやじが一斉に飛んだが、「黙って聞きなさい」と一喝。口調を強め、「私の一存で進めてきたかのような意見は全くあたらない。東京都という膨大な組織のなかで、私一人が物を発して、行政が動くわけではない」と述べた。一方、知事与党の自民党は、石原知事の責任問題に言及はしたものの、最終的には追加出資議案に理解を示した。