[2008年12月10日(水)の KCT TVニュースから]年末年始を前に 宇野港でフェリーの安全点検(玉野市)
人と物の流れが多くなる年末年始を前に、玉野市の宇野港でフェリーの安全総点検が行われました。 安全総点検は中国運輸局岡山運輸支局と玉野海上保安部が毎年、合同で行っているものです。出動式では海上保安部と運輸局の職員20人を前に玉野海上保安部の中村 公亮部長が「安全な船舶交通のために的確な点検と指導に努めてください」と訓示しました。海上保安官たちはさっそく宇野と高松を結ぶフェリーに乗り込み、救命胴衣がきちんと整備されているか、船内の消火器や航行に必要な地図などを決められたとおりに装備されているかといったチェック項目にしたがって船内を点検しました。宇野港では高松、直島、小豆島行きのフェリーが1日あたり90便発着しています。玉野海上保安部では年末年始にかけて乗降客が増えることから船内やフェリー乗り場での犯罪防止も強化していくことにしています。 ひったくりを想定した防犯訓練(倉敷市)
歳末を迎え現金を狙った事件が多発する恐れがあることから、倉敷市水島高砂町の大型スーパーでひったくりを想定した防犯訓練が行われました。 防犯訓練を行ったのは、倉敷市水島高砂町のマックスバリュイオンタウン水島店です。今年6月オープンして初めての防犯訓練は、水島警察署と合同で、店舗に併設された銀行のATMから出てきた女性が、後ろから来た犯人に現金を入れたカバンをひったくられるという想定で行われました。近くにいた従業員が別の従業員と連携して、被害者を保護するとともに110番通報して、自転車で逃走した犯人を追いかけるなどしました。また、通報を受け駆けつけた警察官に犯人の人相や特徴などを伝えました。訓練の後、水島警察署管内の地域安全推進員や青色パトロール隊のメンバーらおよそ20人が、買い物客などにチラシを配り、犯罪防止を呼びかけていました。水島店では、犯罪や事故などに遭って避難してきた人を保護したり、警察へ連絡する110番の店として防犯に努めています。 足高神社 ジャンボ絵馬 奉納除幕式(倉敷市)
倉敷市の足高神社で、恒例のジャンボ絵馬の奉納除幕式が行われました。 ジャンボ絵馬を奉納したのは倉敷市内の材木店、倉敷木材です。足高神社の井上亮二宮司などがロープを引っ張り大きな絵馬が姿を現すと参列した氏子たちから拍手が起きました。ジャンボ絵馬は横2m40cm、縦1m80cm。どっしりと地に足をつけた牛が描かれています。デザインは井上宮司の三男の崇宏さんが手がけました。毎年、このジャンボ絵馬の前で年賀状用の家族写真を撮る人が多いそうで、足高神社ではジャンボ絵馬の奉納を今後も神社の恒例行事として続けたいとしています。 薗小学校 栽培したもち米で餅つき(倉敷市)
倉敷市真備町の薗小学校の5年生は、地域の人たちと一緒に栽培したもち米でもちつきをしました。 総合学習で米づくりを学んでいる薗小学校の5年生45人は、今年収穫したおよそ500キロのもち米のうち20キロあまり使ってもちつきをしました。もちつきには、米作りを教わっている薗地区まちづくり推進協議会のメンバー20人と5年生の保護者も参加しました。蒸しあがったもち米をまちづくり推進協議会の男性陣が練り上げ、8割程度もちになった状態で児童が順番にもちつきをしました。ほとんどの児童が初めてで予想以上に重い杵の扱いに戸惑いながらも、保護者のきなどりと息を合わせてペッタン、ペッタンとつきあげるもちつきの醍醐味を体感していました。つきあがったもちは、みんなで手分けをして餡入りもちに丸めていきました。つきあがった餅は、参加者全員で試食し、残りをみやげとして各家庭へ持ち帰りました。 竹中幼稚園児 商店街でクリスマスソングをプレゼント(倉敷市)
クリスマス・イブまであと2週間となりました。街ではクリスマスムードが徐々に高まっていますが、きのう(9日)倉敷市の駅前商店街には、園児たちのクリスマスソングや賛美歌が流れました。 歌を披露したのは倉敷市鶴形の竹中幼稚園の5歳児45人です。キリスト教系の幼稚園である竹中幼稚園では、毎年クリスマス前のこの時期、街の人の心を温かくするプレゼントをしようと、商店街でクリスマスの曲を歌っています。きのうは、駅前商店街のビオス憩いの広場など2ヵ所で、「鐘が鳴ります」、「わらのねどこ」、「赤鼻のトナカイ」などこの日にむけて4週間前から練習してきた曲を商店街に響かせました。園児たちは、聖歌隊をイメージしたケープや赤いリボンを身につけ、かわいらしい歌声で保護者や通りがかりの人たちを和ませていました。そして歌を披露したあとにはがんばった園児たちに商店街の人が扮したサンタから一足早いクリスマスプレゼントが贈られました。 イグサの田植え(倉敷市)
岡山県の特産で畳表や茣蓙の原料となるイグサの植え付け作業が今年も始まりました。 倉敷市下庄にある栗坂正さん(63歳)の水田では、12月に入って本格的にイグサの田植えが始まりました。今年は栗坂さんが72アールを作付けすることに加え、イグサ栽培への挑戦を始めた倉敷市西阿知町の今吉俊文さん(24歳)が、10アールを育てることになっています。栗坂さんが育てるイグサは全国で三つしかない畳表ブランド「中栗坂表」となり、高い評価を受け続けています。今年の苗株のできは良いとのことで栗坂さんは専用の田植え機で列が乱れないよう気を配りながら植えていました。岡山県内のイグサ作付面積は昭和39年5500ヘクタールあまりをピークに減少し続け、倉敷市内のイグサ栽培農家は現在わずか2軒の状況です。さて夏のKCTワイドでもお伝えしましたが、イグサ栽培に挑戦する25歳の今吉俊文さん。田植え作業はどうだったのでしょうか?その姿は、来週17日のこの時間にお伝えします。お楽しみに。 民話とオカリナを聞く会(倉敷市)
倉敷市児島の倉敷ファッションセンターで、「民話とオカリナを聞く会」が開かれました。 この会は国際ソロプチミスト児島の25周年記念事業の一つとして開催されたもので、地域の人たちの交流の場にしてもらおうと企画されました。民話の語り手は岡山民俗学会名誉理事長の立石憲利さん、演奏は児島でオカリナの指導をしている軽部りつこさんです。オカリナとピアノ、チェロのアンサンブルでは童謡「雪」や「桃太郎」など子どもたちもよく知っている曲が演奏されました。民話も岡山を代表するお話「桃太郎」などが披露されました。会場には子どもから大人までおよそ300人が集まり、温かみのある演奏と民話の語りを楽しんでいました。 森 祥子 ちぎり絵展(倉敷市)
浅口市在住のちぎり絵作家 森祥子さんの初めての個展が、倉敷市立美術館で開かれています。 森さんは亡くなった母親の影響で和紙ちぎり絵をはじめました。図書館に通って美術の本を読み漁り、構図や遠近法など基本を学ぶ一方、ちぎり絵の技術も全て独学で身につけたそうです。森さんがちぎり絵をはじめて20年。会場には20年間に制作した秀作65点が並べられました。こちらのカラーコピーの作品「クライミングリリー」の実物は現在首相官邸に飾られています。また、ボタンの花を表現した「凛華」は全国公募展で優秀賞に輝いた作品です。森さんは1000枚近い和紙を持っており、糸のように細くちぎれるものや薄くちぎれるものなど使う和紙の特徴を作品の中に生かしています。ネコの毛先は、ちぎると毛羽立つ和紙を使いました。実際の風景を和紙だけでどこまで忠実に再現できるかがちぎり絵のポイントで、頭を悩ませる一方であれこれ和紙を選ぶときが一番の楽しみでもあるということです。森祥子さんの和紙ちぎり絵展は14日(日)まで倉敷市立美術館で開かれています。 中学生にエイズの出前講座(総社市)
12月1日の世界エイズデーの関連行事として倉敷保健所は中学生を対象にしたエイズの出前講座を開催しました。 総社中学校で開かれた出前講座には3年生全員が出席しました。近年の傾向としてHIV感染者のうち10代の感染者が急増していることからエイズについての正しい知識や予防法を身につけてもらうのが狙いです。講師には岡山大学教育学部准教授で医師の三村由香里さんを招きました。三村さんはエイズウィルスに感染する確率について輸血が90%なのに対し、性交渉は1%未満としながら、エイズ患者の7割以上は感染原因が性交渉という現状を紹介し、「特に若い世代が無防備」であると指摘しました。HIV感染者とエイズ患者は今年9月末現在で国内におよそ15000人おり毎年120人ほど増えています。岡山県内でも今年17人が新たに感染し累計74人になりました。三村さんは「現在の医学でエイズウィルスを完治させることはできない。予防が一番大切」と訴えました。倉敷保健所ではエイズに関する相談を受け付けるエイズホットラインを開設し、広く無料エイズ検査の受診を呼びかけています。 (最終更新 12/10-18:19) |