宮崎大医学部付属病院(清武町)の眼科で、眼底検査を担当する40代の男性技師が「資格がないのに患者に接するのは不安だ」と自分の仕事は医師法違反(無資格医業)に当たるのではないか、と訴え出ていたことが同大の話で9日分かった。同大医学部総務課は「技師の仕事は眼底を撮影する検査機械の操作なので医療行為には当たらない」といい、技師側と意見が相違している。
同課によると、技師は医療用の写真撮影が担当で04年4月に眼科に配属。当初、週2回、検査機を操作し、外来患者の眼球に光を当てて撮影する作業をしていた。06年に新型検査機を導入した以降は専従になった。
技師は今年11月、撮影の際に患者のまぶたを広げたりして皮膚を触る行為が「医療行為になるのでは」と総務課に相談。同課は患者に目薬を差したり、診断する行為は医師や看護師が務めており、技師が患者に触れることは「撮影作業の一つで問題ない」と回答したという。【中尾祐児】
毎日新聞 2008年12月10日 地方版