8日午前8時10分ごろ、沖縄県の尖閣諸島・魚釣島から南東約6キロの日本の領海内で、中国の海洋調査船「海監46号」(約1100トン、全長70メートル)と、「海監51号」(約1900トン、全長約90メートル)の2隻が航行しているのを、第11管区海上保安本部(那覇市)の巡視船が確認した。巡視船は海洋調査の同意がないことなどから領海外への退去を要求した。
11管によると、巡視船は2隻を発見した後、無線を使って領海外への退去を繰り返し呼びかけた。だが、2隻は魚釣島に近づいたり、離れたりして航行を続け、一時は約3.2キロまで接近したという。
中国の海洋調査船はこれまでにも繰り返し日本の排他的経済水域(EEZ)内に入り、通報なしに調査活動を繰り返してきた。04年2月には領海内に侵入している。
今回は、ワイヤを海中に垂らすといった過去に確認された海洋調査とみられる動きは見られないという。