労働問題中心、ブログ
労働問題に対する日記を中心に書く予定です。 既卒、フリーター、労働市場、ホワイトカラーエグゼンプション、ネットカフェ難民、ワーキングプアなどなど…
毒になる親。世代間格差について
毒になる親―一生苦しむ子供 (講談社プラスアルファ文庫)毒になる親―一生苦しむ子供 (講談社プラスアルファ文庫)
(2001/10)
スーザン フォワード

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 今ちょうど読んでいる本なのですが、毒になる親という本です。私が求めていた内容とはかなり違いますが、それでも役立つ本なのでじっくりと読んでいます。
 内容は簡単に言えば、親が子供を支配する・暴力を振るう・性的暴行を行う・自由を奪う等によって子供の成長を阻害し、それが大人になっても心の奥底で眠っているため、生活に支障をきたすことがあるというものです。例えば、性的暴行を受けた子供が成長してもセックスに対して嫌悪感を持ち、恋人と正常な性交渉を持つことが出来ないというような問題です。これはかなりわかりやすいですが、その他にも小さなことが、子供の将来に影響しているという点を取り上げています。

 この本はかなり納得できる部分も多いので、親になる方や子供が好きな人はぜひ読んでみてください。また、精神不安定になったり意味もなくイライラするような人も読んでみるといいかもしれません。それらの症状を抑えるヒントが隠されているかもしれません。

 本当は私は「世代間格差」「ジェネレーションギャップ」に関する本を読みたかったのですが、どうやら選択を間違えてしまったようです。就職や学業、夢や生活についての話をする際、どうしても親との世代間での考え方の違いが表面化するため、勉強する必要があるのです。

 例えば、身近なところで私の親戚や母親はひたすらに「公務員になれ」と進めてきます。前に仕事をしていた時でさえも、公務員試験を受けてみろと言ってきたくらいです。私の人生にとっては公務員はまったく意味を成さないばかりか、昨今問題になっている官僚の腐敗などを見ていると、「なぜわざわざバッシングされている立場になる必要があるのか?」と考えてしまうほどです。しかし、彼等の世代にとっては公務員が最も安定していたため、今後も安定しているだろうからということで、薦めているのでしょう。

 しかし、エリートと言われた銀行員でさえも倒産・リストラにあっていますし、夕張の破綻などを見てみても、公務員や大企業であっても一生安定しているとは到底言えない時代になってきたのではないでしょうか。ちなみに私の前職も吸収合併されましたし(笑)。今やどこも安定した企業・団体というものはないのではないか?と私自身は思っています。とはいえ、それでも大企業や公務員がすぐに破綻し、生活が不安定になることはありませんが。

 我々の親の世代、50代以上についての考え方は「勉強して、いい大学に入って、いい会社に就職し定年まで一生懸命働く」という価値観を持っています。一方、我々20代や30代前半の氷河期世代はバブル以降に不安定な経済状況を目の当たりにしてきたため、終身雇用で生きることが難しいことを知っています。そういった生きてきた時代の違いなども影響してか、価値観がかなり違います。就職活動で大企業に就職した時、親は「いい企業に就職した」と手放しで喜ぶでしょう。逆にベンチャー企業などに就職すると、かなり親は不安に思います。

 親が子供の心配をする気持ちはよくわかりますが、では心配しているのだから・育てているのだからと言って、子供の人生を「これが最も正しいことだ」と決め付けるのは、子供の幸せにつながるのでしょうか。私はそうは思いません。子供にレールを敷いてあげてるのではなく、職業や生き方を数多く見せて、幅広い知見を子供に持たせて自分自身の「人生を選択できる」能力を養ってあげることが重要なのではないでしょうか。

 そういう意味では、まだまだサラリーマンとして生きていく以外の道筋が示せていないのが、残念です。今後は道筋を増やしていかなければなりませんね。


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コメント
コメント
こんにちは
親というものはいつの時代でも、古臭い考えを持つものだと思います。子供より後から生まれれば新しい考えを持つのでしょうけれども、先に生まれているので古臭いのはしかたないかもしれません。むしろ、親父の考えは古臭くて、と考えられるほどに新しい脳みそを持つ自分を生んでくれた事に感謝すべきかもしれませんね。(笑)
2008/09/15(月) 18:57:50 | URL | ハケン太郎 #-[ 編集 ]
>>ハケン太郎 さん
そうですね。ある意味仕方ないのですけどね、考え方が古いことは。しかしその考え方を我々世代が全否定することも、私はよくないと思っているのです。
お互いの世代同士がしっかりと考えを理解し合うこと、それが一番大事だと思うんですよね。

そうなると、年下よりも年上の人たちに一歩引いてもらう勇気を持って欲しいなと思っているのです。
2008/09/15(月) 23:32:47 | URL | 松本 孝行 #-[ 編集 ]
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