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医療・介護
救急医療継続が前提 塩谷病院移譲で福田知事(12月10日 05:00)JA栃木厚生連(鈴木宗男理事長)が経営する塩谷総合病院(矢板市)の移譲問題で、福田富一知事は九日の定例記者会見で「二次救急の役割は大切だ。救急医療ができる病院として存続させ、かつての病院の状態になるべく早く戻していくのが(県の)考え方」と述べた。移譲交渉の仲介をしている県として、救急医療の継続が移譲の前提になるとの考えを示したものだ。 また県が厚生連に運転資金として三億円を貸し付けする補正予算案を県議会十二月定例会に提出することに関連し、福田知事は「融資が決定すれば厚生連も何らかの措置を考えるだろう」とし、厚生連側が記者会見などで説明責任を果たすことに期待感を示した。 福田知事は同病院を取り巻く環境について「経営不振で厚生連は厳しい資金環境にある」と説明。救急医療体制についても「隣接する医療圏への救急搬送が増えていると聞く。一日も早く移譲先を決定し、診療機能の回復を進めていく必要がある」と強調した。 移譲先については、県が仲介役となって済生会宇都宮病院(宇都宮市)を軸に交渉を続けている。ただ済生会側は十一月に矢板市内で行われたシンポジウムで「救急体制の維持は困難」との考えを示し、地元自治体とのギャップが浮き彫りになっていた。
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