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日本の女性教授、韓国国際大に「償い」の奨学金

2003年にも韓国の大学に奨学金

 「日本が韓国に対して犯した過ちを少ない金で帳消しにすることはできないが、未来の明るい韓日関係を創造していく若者たちを助けたい」

 2003年、韓国の大学に「過去に対する償い」として奨学金を寄付し話題になった日本人(70)が、同じ趣旨で慶尚南道晋州市の韓国国際大に3000万ウォン(約193万円)の奨学金を贈る意向を伝えた。同大は9日、「日本人のA氏が在日韓国人を通じ、“大学発展基金として3000万ウォンを寄付する”という書面を郵便で受け取った」と発表した。

 届いた封書には、「2009年から3年間、各学期(前・後期)に500万ウォン(約32万円)ずつ、計3000万ウォンの奨学金を寄付する」という書面とともに、「未来の明るい韓日関係を創造していく若者たちを助けたいというのが、A氏の考えだ」という在日韓国人の代理人からの手紙が入っていたという。

 2003年、韓国の大学に「過去に対する償い」として、身分を明かさず奨学金を寄付し話題になったA氏は、本紙の取材の結果、日本の地方のある大学で国際政治学を教えている女性教授であることが分かった。この教授は当時、「日本の醜い過去を否定するために悪あがきをしている日本の政治指導者たちがいることを恥ずかしく思う。しかし、(日本人の中に)ありのままの歴史を伝えるために努力している人がいることも分かってほしい」という内容の手紙を韓国の大学へ送っていた。

 在日韓国人の代理人は手紙で、この教授は定年退職した後、日本で学ぶ外国人留学生たちを支援している、と説明した。

カン・インボム記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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