岡山放送局

2008年12月9日 19時18分更新

岡大准教授誤って劇物流出


7日、岡山大学で、大学院の准教授が劇物に指定にされている農薬を誤って手洗い場に流し、大学の外に流出させていたことがわかりました。

これまでのところ被害などの報告は入っていないということです。

流出したのは、劇物に指定されている有機リン系の農薬、400ミリリットルです。

岡山大学によりますと7日の夜、大学院教育学研究科の研究棟で大学院の50代の男性准教授が引っ越し作業中、研究室に置いてあった農薬を処分するため手洗い場に流しました。

准教授はすぐに異臭に気づき、大量の水を流して薄めるなどの対応をしたということですが、下水管を通って大学の外に流出したと見られています。

大学では消防や岡山市などに連絡し、これまでのところ、健康被害の報告や異臭などの苦情は入っていないということです。

准教授は「殺虫剤とは知っていたが劇物という認識はなかった。うかつな行動をし申し訳ない」と話しているということで、大学で処分を検討しているということです。

岡山大学の岡田雅夫副学長は「周辺の住民をはじめ迷惑をかけて申し訳ありません。今後、管理を徹底していきたい。」と述べました。