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くらし

発達障害児の受け皿に 神戸・北区に学習塾 

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「発達障害児への教育支援はまだまだ不十分」と話す村上さん=不老ゆうゆう学習塾

 脳の障害が原因とされる軽度発達障害により、学習が困難な児童生徒も教える学習塾が、神戸市北区に開校した。発達障害のある息子をもつ男性が、同様の悩みを抱える子どもと親を支援しようと奮起。発達障害児も受け入れる塾はほとんどないといい、「社会的環境整備はまだ不十分」と男性。通常クラスとは別の特別クラスを設け、一人一人にきめ細かな指導を目指す。(横田良平)

 同区の不動産会社社員、村上賢次さん(38)=加古川市。同区八多町中に「不老ゆうゆう学習塾」を開いた。

 村上さんの長男は、小学二年のときに「注意欠陥多動性障害(ADHD)」と診断された。長時間授業に集中できず、黙って話を聞くことができないなどの症状があり、週数時間、授業とは別に個別指導を受けてきたという。

 それでも習熟が遅れ、村上さんは自宅でも指導。しかし理解しないことに感情的になり、長男は親の指導を聞かないなどの問題が残ったという。「発達障害児は症状や対処法が分かる人でないと教えられない」と村上さん。当時、受け入れる塾がなかった経験から、自ら塾を開くことにした。

 対象は小学四年-中学三年。小学生は国語・算数、中学生には英語と数学を毎週一回夜に一時間半程度指導する。反復学習に重点を置き、学校の教材を使用。通常クラスは少人数で、軽度発達障害児向けのクラスは一-二人程度で教える。「一人一人に合わせ、褒めて学力を伸ばす」という。

 まず面談し、子どもの特性を把握。無料の体験授業を経て、予定を組む。発達障害児の中には、医師の診断を受けていない子どももいるとみられ、村上さんは「勉強に困っている子どもとその親をはじめ、潜在的な発達障害児の受け皿にもなりたい」と話す。同学習塾TEL078・958・6226(受け付け・平日の午前九時半-午後五時半)か、村上さんTEL090・2044・6155

(12/5 10:12)

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