DVDやビデオから動画を作る手順を解説してみます。 引き続きあくまでも自己流ですのでご容赦ください。m(__)m |
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この作業はWindowsに標準で搭載されているサウンド レコーダーでも行うことはできますが、 サウンド レコーダーは空きメモリ以上に大きなファイルを開くことのできない仕様のため 大きなWAVEファイルの加工には致命的に向きません。そのため音声の加工には必然的に 優秀なフリーソフトの力を借りることになります。自分はSoundEngine Freeを使っています。 |
次に加工した音声ファイルをエンコードします。エンコーダーには音ズレを起こさないことで定評が有り なおかつエンコード速度も速い午後のこ〜だを使用します。('02 12/25 現在最新版はVer3.11) 最近 MP3 ⇒ WAVE のデコード機能も搭載して機能的にも更に使いやすくなりました。 |
[メインとなるビットレートの設定欄] 標準設定である128Kbpsでも十分な音質が確保できます。 ギリギリまで削ろうと思うのであれば、サンプリングレートも考慮に入れ設定を行ってください。 ≫入力が48KHzの場合 サンプリングレートが高いため質的に考えると112Kbps程が限界と思われます。標準128Kbpsでの 圧縮比はWAVEの約1/11。24分のアニメだと22MBほどのファイルサイズになります。 ≫入力が44.1KHzの場合 48Khzに比べるとサンプリングレートが低い分保存の際に余裕があるため、96Kbpsぐらいにまで落としても 何とか大丈夫です。96Kbpsだと128Kbpsに比べて24分のアニメでは5MBほどサイズを削ることができます。 この差をどう考えるかは作り手次第です。 | |||||
[サンプリングレートが24Khz以下の場合] 入力するサンプリングレートが24KHz以下と低い場合にはこちらの欄で設定を行います。先の音声加工の工程でサンプリングレートを 半分に変更している音声ファイルをエンコードする場合はこちらの欄で設定を行ってください。 ≫入力が24KHzもしくは22.05Khzの場合 標準の80Kbpsより低くした途端にかなりの音質の劣化が発生します。そのため標準で使う方が良いと思います。 これ以下のビットレートでエンコードする場合は、ローパスフィルタ(※)を入れるなどの音質劣化の対応策を講じる必要が出てきます。
| [出力チャンネルの設定] | 基本的に標準からいじる必要はありません。 [ステレオ]左右別々の2つの音声データ扱いでエンコードします。 [共包絡ステレオ]エンコード中に常にステレオと和差ステレオのどちらが適切かを判断しながらエンコードします。 理想的なエンコード方法であるため標準設定になっています。 [和差ステレオ]左右のチャンネルを参照しながらエンコードを行います。 左右の音声データが似ている時はうまく圧縮できますが、似ていない場合は正しくエンコードができない場合があります。 [強制モノラル]2つのチャンネルを合成し強制的にモノラルにします。ビットレートを半分にすることが できますが質の劣化は著しく、また音量が上がってしまうという大きな副作用があります。
| [プリエンファシスの設定] | 標準からいじる必要は全くありません。 プリエンファシスとは、古い音楽CDなどで使われた高域強調処理のことです。このようなCDから音声ファイルを取り出すと 高音域が異常に強調された音声ファイルになってしまいます。 これはプリエンファシスが掛かったファイルをエンコードする際に高音域にフィルターをかけて正常に戻す(デエンファシス)するための 設定項目であり通常はまず使用する機会がありません。 |
※ローパスフィルタ・・・あまりにビットレートを下げすぎると、音がこもったようにエコーする不快な状態になります。 そのような場合にこのローパスフィルタ機能を使うと、音のこもりが改善され質が若干改善します。 ただしこの機能はビットレート設定が高くローパスフィルタが必要ない時に使うと逆に音質を劣化させてしまうため 最近の午後のこ〜だではビットレートに応じて自動的に選択されるようになりました、設定項目はVer2.39を最後に 消滅しています。48KHzで112Kbps44.1Khzで96Kbpsを切る辺りから自動で設定がONになっている筈です。 |
以上で音声のエンコードは終了です。 これで、映像部分と音声部分の加工は全て終了しました。 後は最終工程でこの2つのファイルを合体させれば動画は完成します。 |