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【教育】国際数学・理科教育動向調査 日本の子供の弱点浮かぶ (1/3ページ)
小学4年と中学2年を対象に基礎学力を測る「国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)」では、どんな問題が出題されたのか。学校生活や日常場面で計算力などを問う問題が出題され、ほとんどの問題は国際平均を上回ったが、算数・数学で文章題が苦手な傾向や理科で混ざった物質を取り出す実験の記述問題に苦戦するなど、日本の子供の学力の弱点が浮かんだ。
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【小4算数】猫の体重は?文章題苦手
1位香港(607点)、2位シンガポール(599点)に対し、4位の日本は568点と離された。
「4」→「9」、「5」→「11」、「8」→「17」の数の変化の「きまり」(2倍にして1をたす)を書かせる問題は正答率38%で国際平均(同15%)を大幅に上回った。4年前の前回調査ではこの問題の成績が悪かったが今回は11ポイントアップした。
単純な計算はできる日本の子供たちも文章題になると苦手な傾向は変わらず、体重57キロの子供が、猫を抱えて体重計が62キロのとき、猫の体重を問う問題は正答率83%。国際平均(同60%)を上回ったものの、台湾(同95%)と差があった。40人のクラスの男女の数を示した円グラフ、棒グラフから人数の差を読み取る問題は正答率41%でシンガポール(同63%)との差が大きい。