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【教育】国際数学・理科教育動向調査 日本の子供の弱点浮かぶ (2/3ページ)
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【小4理科】ヒマワリの成長は…推論記述に課題
日本は548点で4位に落ちた。トップのシンガポール(587点)と比べ、差が大きい。
金属の定規の端をロウソクで熱し、バターではり付けた豆が落ちる順番を聞き、熱の伝わり方を問う実験の問題は正答率92%。ガが卵から成虫になるイラストで「幼虫」「さなぎ」など成長段階を聞く飼育・観察の問題も93%といずれもトップの成績。
だが、原因を推論して記述する問題には課題が。例えば「たろうさん」「はなこさん」2人の子供が育てたヒマワリのイラストをみて、成長の違いからその原因を書かせる問題は正答率49・2%で国際平均63・5%と比べ低い。正答例は「たろうさんは日にあてて育てた」などだが、「たろうさんは−」という主語を省いた解答が×になるケースがあり、主語、述語がはっきりしない日本語特有の事情も。
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【中2数学】値段の方程式…応用問題に難
日本は570点で5位。台湾(598点)、韓国(597点)、シンガポール(593点)の上位3位から開きがある。
図形の角度を求める問題は、直角三角形や二等辺三角形の角度の性質を応用し、難易度が高い問題とされたが正答率71%でシンガポール(同75%)などとともに国際平均(同32%)を大幅に上回った。
やはり文章題は苦手。「ペン1本は鉛筆1本の値段より1ゼッド高い」「ペン2本と鉛筆3本で17ゼッド」の条件から「ペン1本と鉛筆2本で何ゼッドか」を求める方程式の応用問題は正答率42%。国際平均(同18%)を上回ったが、台湾、韓国(同68%)と比べるとできが悪い。「60ゼットのコートが30%引き」で割引額を聞く問題も正答率50%で、上位のリトアニア(同68・4%)、シンガポール(同67・3%)と差がでた。