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【社会】

トヨタ不況? 年賀状アルバイト 応募が急増

2008年12月9日 夕刊

 日本郵政グループの郵便事業会社東海支社で、例年人集めに苦労している年賀状の仕分けや集配のアルバイト応募に異変が起きている。ことしは昨年と比べ、応募率が軒並み上昇。中でも自動車販売不振の深刻な影響を被るトヨタのおひざ元の愛知県内では突出し、同支社は「不景気の影響ではないか」と分析している。

 同支社は東海四県(愛知、岐阜、三重、静岡)で今月十五日から一月五日まで働くアルバイト一万九千人を募集。

 十一月二十一日の時点で、内勤・配達の募集一万九千人に対し約一万七千人の応募があった。同支社広報は「例年はこの時点で半分の応募しかない。アルバイトの主力となる高校生が応募してくるのは冬休みを迎えるこれから。この状況は予想外」と驚く。

 応募者には自動車関連社員も。豊田支店(愛知県豊田市)は「トヨタ関連の従業員やその家族とみられる人が、数は少ないがいる」と話す。応募率はトヨタ関連工場などがある同県三河地方の豊田、豊田高岡、豊田北、岡崎の各支店で90−108%となり、田原、西尾は123%と募集定数を上回った。

 一方、東京をはじめ関東地方で募集している年賀状アルバイトへの応募率は微増だ。

 郵便事業会社のまとめでは、配達と仕分けで計一万九千四百人の採用を予定する東京支社の応募率は53%(前年同期は52%)、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬県を管轄する関東支社では二万五千二百人の募集に対し25%(同28%)、神奈川、山梨県を管轄する南関東支社では、一万三千八百人に対し39%(同36%)となっている。

 同社の広報担当者は「関東地方の応募状況も昨年よりは順調だ」と話している。

 

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