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不十分な分煙に不満浮き彫り/受動喫煙で医薬品大手ファイザーが全国800人に意識調査
- 社会
- 2008/12/02
飲食店での受動喫煙に関する意識調査を行った医薬品メーカー大手のファイザーが二日、アンケート結果を発表した。「禁煙席を選んだのに、喫煙席から流れてくるたばこの煙で不快な思いをしたことがある」が78・3%に上り、不十分な分煙に対する不満が浮き彫りになった。
調査は、週に一度、飲食店を利用する全国の喫煙者、非喫煙者それぞれ四百人の計八百人になるまでインターネットで回答を呼び掛けた。
「飲食店で客のたばこの煙によって不快な思いをしたことがある」と回答したのは67・3%。理由別では「自分に付くにおいや煙」が52・6%でトップ、「料理に付くにおいや煙」21・6%が続く。「健康への害」は18・8%と少なく、受動喫煙に対する意識が薄いことも分かった。
「禁煙対策がとられていないと不快に感じる」ケースを飲食店別にみた場合、高級レストランが58%と高かったのに対し、居酒屋・バーは21・4%、定食屋は28・5%にとどまった。また「どのような対策を取るべきか」に対しては「分煙」が64・5%に上り、「終日全席禁煙」の25・3%を大きく上回った。
産業医科大学の大和浩教授は「日本の屋内での受動喫煙対策は遅れており、利用者の健康に配慮した対策を早急に進めることが必要だ」と述べた。
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