豪政府、クリスマスの消費てこ入れに給付金を支給

2008年 12月 8日 16:32 JST
 
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 [キャンベラ 8日 ロイター] オーストラリア政府は8日、国内経済のリセッション(景気後退)入り回避を目指し、一般家庭や年金受給者などに対する総額87億豪ドル(約5300億円)規模の給付金支給を開始した。

 同給付金は、子ども1人当たり1000豪ドルが合計200万世帯に支給されるほか、年金受給者400万人にも1000豪ドル以上が支払われ、クリスマス商戦が本格化する向こう2週間で銀行口座に振り込まれる予定。

 国内総生産(GDP)の約0.9%に相当する規模の今回の給付金は、10月14日に発表された総額104億豪ドルの景気対策の一部。豪政府は世界的な景気後退による国内経済成長の鈍化や失業率上昇への対策を講じており、今回の給付金などを通じて消費をてこ入れしたい考え。

 ラッド首相は「世界的な金融危機の真っただ中であるこういう時期に政府が消費者を後押ししなければ、前途にはさらなる困難が待ち構えるだろう」と述べた。

 先に発表された第3・四半期の実質国内総生産(GDP)伸び率は季節調整済みで前期比プラス0.1%となり、ここ8年で最も低い伸びにとどまっていた。

 
 
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