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婚外子 国籍法規定は違憲 国に法改正迫る 最高裁大法廷判決 (2/3ページ)

2008.6.4 15:11
このニュースのトピックス国籍法
国籍法の規定を憲法違反とした最高裁判決を受け、喜ぶ原告の母子ら=4日午後、最高裁国籍法の規定を憲法違反とした最高裁判決を受け、喜ぶ原告の母子ら=4日午後、最高裁

 原告は、父に認知を受けて平成15〜17年に法務局に国籍取得を届け出たが、父母が結婚していないため受理されなかった。

 父母の結婚の有無によって国籍取得が左右されることが、立法の裁量の範囲内にある合理的な区別か、法の下の平等を定めた憲法に違反する差別かが最大の争点だった。

 国は「父母の結婚で父子が一緒に生活することになり、それによって子供と日本との間に強い結び付きが生まれる」などとして「国籍法の規定は合理的」と主張していた。

 大法廷は「59年の法改正当時、父母の結婚を要件にしたことに一定の合理性はあった」と判断。一方、「その後の家族関係の意識の変化などを考慮すれば、父母の結婚で子供と日本との結び付きを判断することは、家族生活の実態に適合しない」と指摘。「遅くとも原告が国籍取得届を提出した時点で、『父母の結婚』の要件は合理的理由のない差別になっており、違憲だった」と結論付けた。

 その上で、生後認知を受けただけで国籍を取得できるとして、原告全員の国籍を認めた。

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国籍法の規定を憲法違反とした最高裁判決を受け、喜ぶ原告の母子ら=4日午後、最高裁
国籍法の規定を憲法違反と判断した最高裁大法廷=4日午後

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