8日(月) | 9日(火) 
 
12月8日(月)放送
行き詰まる産廃処理

香川県豊島などかつて大きな問題となった「放置された産業廃棄物」。「国が支援して自治体が処理を行う」という仕組みが今、危機に陥っている。放置された産廃を一掃しようと2003年に「産業廃棄物特別措置法」が制定され、国は1000億円の費用を見込んで自治体に資金を出して処理を進めてきた。しかし、施行5年目でわずか11件の処理をしただけで1100億円を使ってしまい、その後各地で処理が進まなくなっているのだ。滋賀県では、知事が「産廃を自治体が撤去する」と打ち出したもののその後、財政面で難しいと方針を突如転換。住民から反対の声が巻き起こり大きな問題となり、その結論が12月初旬にも出される。また福岡県飯塚市では住民が処理の方法を巡って裁判をおこすなど、いったんは沈静化したかに見えた産廃処理の問題が今再び各地で大きな問題となっている。産廃処理の根深い問題を伝える。
(NO.2671)

スタジオゲスト 細田 衛士さん
    (慶應義塾大学経済学部教授)
 
 
 

12月9日(火)放送

空幕長論文はこうして発表された

先の大戦をめぐり政府見解と異なる内容の論文を公表して、前航空幕僚長が更迭された問題。 前空幕長が論文を公表するきっかけとなった民間企業の「懸賞論文」には、航空幕僚監部が全国の隊員に組織的に論文応募を促していた事実が確認されている。また前空幕長によって、自衛隊の高級幹部を育成する「統幕学校」に「歴史観・国家観」というそれまでになかった新たな講座が設けられていたこともわかってきた。 前空幕長によって、組織はどう動いたのか。そして、前空幕長はなぜ論文を発表したのか。証言や入手した資料をもとに検証する。 その一方で、将来の幹部自衛官を育成する防衛大学校を取材。 教育現場では何が教えられているのか、兵器を持った実力部隊の幹部に求められる資質とは何かを考える。

(NO.2672)

スタジオ出演 石山 健吉
    (NHK社会部・記者)
 

 
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