戦闘機が墜落し炎上する住宅地=AP
墜落したFA18戦闘機=ロイター
米カリフォルニア州サンディエゴ近郊で8日、戦闘機が墜落し、炎上する住宅=AP
【ロサンゼルス=堀内隆】米西海岸サンディエゴで8日昼(日本時間9日未明)、米軍のFA18戦闘機が住宅地に墜落して炎上、少なくとも住宅3棟が全壊した。警察、消防当局によると地上の3人が死亡し、1人が行方不明。パイロットは墜落直前に脱出したという。
サンディエゴ消防当局によると死亡したのは直撃を受けた家に住む子供とその母、祖母。もう1人の子供が行方不明になっている。AFP通信は、母と祖母が韓国籍だったという聯合ニュースの報道を伝えた。
現場は米海兵隊ミラマー航空基地の約3キロ西側で、カリフォルニア大サンディエゴ校に近く、「ユニバーシティー・シティー」と呼ばれる地域。地元テレビによると、ここ十数年の間に基地の間近まで住宅地が広がった。住民がAP通信に語ったところでは墜落で2度の爆発音が響き、一帯に地震のような震動が伝わった。
戦闘機はサンディエゴ沖で、空母アブラハム・リンカーン艦上での訓練に参加した後、基地に戻る寸前だった。
ミラマーは、トム・クルーズ主演の映画「トップガン」(86年)のモデルになった海軍戦闘機兵器学校が当時置かれていたことで知られる。