人気漫画「かんなぎ」の女性主人公が、男性と性的関係を持ったのではないとして、インターネット上で大きな騒動になっている。一方、漫画月刊誌で連載されていた「かんなぎ」は作者の体調を理由に急きょ休載、波紋を呼んでいる。「休載」と「騒動」は関係あるのか。
■「穢れてしまったナギ」という記述をめぐって騒動
「かんなぎ」は漫画月刊誌「ComicREX(コミック レックス)」(一迅社)に連載されている人気漫画で、少女のかたちをした自称神様のナギを主人公としたラブコメディー。2008年10月からはアニメ化され、東京MX、毎日放送(MBS)などで放送されている。
騒動の発端となったのは、「ComicREX」08年12月号の「かんなぎ」だ。このなかで、黒ずんだナギの姿と「穢れてしまったナギ」という記述をめぐって、ナギに男性経験があるとの憶測が広がり、ネット上では大きな騒動に発展。ブログや掲示版などでは、
「なんだろう(単行本)5冊全部捨てたくなってきた」
「っていうかメインターゲットはこういうことでいちいち騒ぐ層だって解ってて元彼出す意味はなんなの?いじめ?」
といった批判的な書き込みが相次ぎ、多くのファンの失望を買ってしまった模様だ。一部では、単行本を破壊する写真などもネット上に掲載されるなど、ファンの「怒り」は相当なものであったようだ。
■「騒動」と「休載」は全く関係ない、と編集部
そんな中、「ComicREX」09年1月号では、「今月号掲載予定でした武梨えり先生の『かんなぎ』ですが、先生の体調不良のため、休載させていただきます」との告知が掲載された。今後の連載についても「当面の間休載させていただきます」としている。
「突然の休載」をめぐっては、作者に同情的な書き込みも相次いだ。もっとも、「作者に破いたコミックを送りつけた」といった書き込みがあり、一部で「騒動」と「休載」に関連性があるのではないかといった憶測も広がった。しかし、「ComicREX」編集部はJ-CASTニュースに対し、「全く関係ない」と説明。
「(作者が)純粋に体調を崩されて、執筆が不可能な状態であるということ。回復すれば、ご本人からの説明もあるだろう」
としている。また、同編集部や作者にも、12月号の描写をめぐって脅迫めいた抗議が寄せられたことも確認されていない、という。
■関連記事
週刊サンデーに漫画家続々苦言 小学館はどうなっているのか : 2008/06/09
星新一の次女小学館に抗議 「『イキガミ』は父の作品にそっくり」? : 2008/09/19
世界遺産の岐阜・白川村の神社 「ひぐらしのなく頃に」ファン大挙押しかける : 2008/10/14
「爆笑」太田にツッコミ 次長課長河本「5秒で…」 : 2008/12/07
気分はパリ観光? 「シャンゼリゼ」イルミネーションが再現 : 2008/12/08