ワシントン──国連下部機関の国際地球回転事業(IERS)米国支部は8日、今年の年末に「うるう秒」が挿入されると発表し、電子機器の時刻合わせなどに注意するよう呼び掛けた。
「うるう秒」は、原子時計による「国際原子時」を基準にして設定されている「協定世界時(UTC)」と、地球の自転に基づいて天文学的に設定されている「世界時(UT)」の差を調整するために挿入、もしくは削除される1秒のこと。
米東部時間では31日午後6時59分59秒の後に1秒挿入され、この日は「1秒」だけ長くなる。日本では2009年1月1日午前9時に「1秒」が加わる。
「うるう秒」の制度は1972年に始まり、前回の調整は2005年末から2006年初めにかけて実施された。