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地域医療を育て守る会が発足〜「市民自らが考えよう」と
(12月9日付け)
 道立紋別病院の医師不足に象徴される地域医療への不安について、市民自らが考え行動を起こそうと、市民有志でつくる「地域医療を育て守る会」の発会式が5日、紋別市のまちなか芸術館で開催された。約20人の市民が参加し、今後、月1回程度、会合を開催しながら、地域医療の現状と課題について考え、地域住民として「何ができるか」を議論していく。
 同会は昨年8月、地域医療の将来に危機感を持った市民有志らが集まり、地域医療とまちづくり勉強会として発足したのが始まり。以来、これまで5回にわたって会合を開いてきた。
 5日の発会式では、世話人の1人である紋別市議の野村淳一さんが経過を説明。「地域の医療を支えるのは市民自身だと思う。しかし今、医療問題については、市民がおきざりになっているのではないか。この会では皆さんと議論しながら、市民として何ができるかを話し合っていきたい」とあいさつした。
 代表世話人には、道立紋別病院の内科医の転出で、転院して治療を続けている、鈴木さよ子さんが就任した。鈴木さんは「最初は、どこへ転院すればいいか分らずとても不安だった」と思いを語り、「みんなが集まり、いろんな専門家の話を聞くだけでも、とても参考になる。この輪を広げていきたい」と抱負を語った。
 発足式の後、紋別医師会の小林正司会長を講師に招き、医療現場の現状について話を聞いた。
 同会では来年2月に地域医療を考えるフォーラムを開催する予定。会の問い合わせは世話人の鈴木智英さん(電話23-3861)へ。
(発足式で代表世話人の鈴木さんがあいさつ=写真=)

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