米ワシントンD.C.(Washington D.C.)の教会で、ローラ(Laura Bush)夫人(左)とともにミサに出席し、牧師と言葉を交わすジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領(中央、2008年12月7日撮影)。(c)AFP/Saul LOEB
【12月9日 AFP】任期切れが間近に迫ったジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は8日、米テレビ局ABCのインタビューで、キリスト教の聖書は「1語1句正しいわけではないだろう」との見解を示し、そのうえで神が世界を創造したとの考えと進化論は矛盾しないと語った。
キリスト教について話を振られたブッシュ大統領は、聖書の考え方と進化論は「どちらも矛盾しないと思う」と述べた。さらに「こんな話をするつもりはなかったのに。わたしは気の利いたことは言えないんだから」と言いながらも、「進化論は興味深いテーマだ。進化論では生命の神秘を完全に解明できないと思う」と語った。
その上で「神が地球を、そして世界を創造したと思っている。世界の創造というのは非常に神秘的で、それゆえ全能の力をもつ何者かの関与が必要なのではと思う。また、こうした考え方は、(今の世界は)進化の結果だとする科学的立証と矛盾しないだろう」と述べた。
また、ブッシュ大統領は、聖書は1語1句正しいかとの問いには、「恐らくちがうと思う。わたしは直解主義者ではない。だけど、学ぶことはたくさんあると思う」と答えるとともに、「最も重要な教えは『神はそのひとり子を世につかわした』というところだ」と語った。
ブッシュ大統領はキリスト教徒であることを積極的にアピールし、スピーチの中でも神を引き合いにだすことで知られている。(c)AFP
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