県議会の厚生常任委員会(小泉剛康委員長)が8日開かれ、来年2月の運転再開を目指す高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)を、北陸新幹線整備のカードとして使うよう求める意見が出た。
山岸猛夫委員(自民党県政会)が「県議会では03年、新幹線問題に進展がない場合、必要な原子力行政を進めないとの決議をしている。金沢-敦賀間の一括認可は譲れない。国に対して強い決意を表明することが大事だ」と主張。山本文雄委員(同)も「もんじゅにアクセスするための高速交通体系も必要だ」とこれに同調した。
同新幹線整備を巡っては政府・与党が昨年末、「07年度に結論を得る」と合意したが、財源にめどが立たず、結論を今年度内に持ち越した。党整備新幹線建設促進プロジェクトチームの町村信孝前官房長官は先月末、財源が満たされくても政治決着で着工を検討する方針を示している。【大久保陽一】
毎日新聞 2008年12月9日 地方版