京都家庭裁判所の書記官が、振り込め詐欺事件に絡んで文書を偽造したとして逮捕されました。この書記官は、振り込め詐欺に使われ、凍結されていた銀行口座を再び使えるように民事訴訟の判決文を偽造した疑いも持たれています。
偽造有印私文書行使などの疑いで逮捕されたのは、京都家裁の書記官・廣田照彦容疑者(35)です。廣田容疑者は今年9月ごろ、振り込め詐欺に使われ、凍結されていた埼玉県熊谷市内にある銀行の口座を再び使えるようにする文書を偽造した疑いが持たれています。口座の凍結が解除された後、この口座から何者かによって数百万円が引き出されていました。廣田容疑者は口座の凍結を解除するために、民事訴訟の判決文も偽造した疑いがあります。警察は、7日朝から京都家裁と京都市内の廣田容疑者の自宅を捜索するなど、詐欺事件との関連を調べています。