医師の退職などで07年4月から入院患者の受け入れができなくなっていた県立がんセンター(太田市高林西町)の婦人科で、09年4月から入院受け入れが再開される見通しになった。群馬大学医学部付属病院が医師2人を派遣するため。関係者が8日、明らかにした。
県病院局幹部によると、県は2人の医師について常勤での派遣を求めて群大側と最終調整しており、受け入れられる見通しという。県は常勤医師が2人加われば、入院の受け入れも可能になるとみている。
県立がんセンターの婦人科を巡っては、もともと群大から3人の医師が常勤で派遣されていたが、07年3月末で1人が退職、1人が非常勤となったため、同年4月から入院受け入れを中止した。
残った2人も同年9月末で退職、外来も休診していた。今年6月、埼玉県内の大学病院に勤務する40代の男性医師を非常勤で確保し、週1回の診察と放射線治療を再開した。
同科には06年度に1万人を超える外来があり、県が外来の時間拡大と入院受け付けの再開に向け、医師確保に努力していた。【鈴木敦子】
毎日新聞 2008年12月9日 地方版