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【富山】富山市民病院のNICU一時休止 『県立中央』が不足分増床2008年12月9日 富山市に負担要求も県議会で知事答弁富山市民病院の新生児集中治療室(NICU)が医師不足のために四月から一時休止している問題で、石井隆一知事は八日、NICUが再開できず、不足病床分を富山大付属病院でもカバーできなければ、県立中央病院の増床で対応する方針を明らかにした。その場合、富山市にある程度の負担を求める考えも示した。 (稲田雅文、対比地貴浩) 八日の県議会十二月定例会の代表質問で、横田安弘氏(自民)の質問に答えた。 県内の周産期医療は四月まで、総合センター機能を県立中央病院が担い、地域センター機能は医療圏ごとに富山市民、黒部市民、厚生連高岡、砺波総合の四病院が担ってきた。 富山市民のNICU十四床が休止したのに伴い、県は七月、県立中央病院のNICUを五床増床した。県周産期医療体制検討会を設置して、NICUの集約化などを議論している。 石井知事は、富山市が市民病院のNICU再開が困難との見通しを示していることについて、「人の命にかかわることなので、県立中央病院で引き受け、対応したい」と語り、さらなる増床を検討する意向を表明。「相応の協力なり分担をお願いするのが妥当ではないか」とした。 一方、富山市の森雅志市長も八日の市議会十二月定例会一般質問でこの問題に触れ、「最後のとりでとして責任を果たすのは県立中央病院の使命。中央病院の会計には、県の一般会計から約二十億円が入っており、負担は得心がいかない」と述べた。 八日の県議会では柴田陽子氏(社民)も代表質問した。
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