■ 室蘭・妊産婦の脳疾患サポートで市立と日鋼が連携
【2008年12月9日(火)朝刊】


 東京都の妊産婦が脳出血で死亡した問題で、室蘭地方においても産科を扱う病院に脳神経外科医がいないことから不安感が高まっていたが、市立室蘭総合病院と日鋼記念病院が現在、母体の安全確保に向けた病病連携の体制を詰めている。

 市立病院は脳神経外科医と産婦人科医はいるが、NICU(新生児集中治療室)を併設し、ハイリスク分べんを扱う日鋼病院の地域周産期母子医療センター支援のために産婦人科医を派遣、現在は婦人科に特化している。一方日鋼病院は、脳神経外科医が外来のみの対応とならざるを得ない状況が続いている。

 病病連携は、かかりつけ医が脳外科疾患と判断した妊産婦は市立病院に救急搬送され、産婦人科医が初期対応を行い、患者の状態で分べんを行わなければならない場合は分べん後、脳神経外科医が診療を行う。日鋼病院で分べんした場合は、母体だけを市立病院に搬送して治療を行う体制となる―という。
(竹浪恒一郎)

 
 


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