【ワシントン大治朋子】民主党のバラク・オバマ次期米大統領(47)は、新政権の厚生長官にトム・ダシュル前民主党上院院内総務(60)を起用する方針を固めた。複数の米メディアが19日、伝えた。保険制度に詳しい同氏の抜てきにより、オバマ氏は公約した医療保険改革に積極的に取り組む姿勢を示した。また、オバマ氏は同日、選挙参謀を務めたデービッド・アクセルロッド氏(53)を大統領上級顧問に選出したと発表した。
ダシュル氏は米中部サウスダコタ州選出の元上院議員。95年から民主党の上院院内総務を務めた党の重鎮だが、04年の選挙で落選した。今回の大統領選では、オバマ氏の陣営幹部を務めた。アクセルロッド氏はニューヨーク出身。米中西部イリノイ州のシカゴ大を卒業後、地元紙シカゴ・トリビューンの政治担当記者を8年間務め、30代で政治顧問会社を設立した。
また、CNNテレビは19日、国土安全保障長官にアリゾナ州の女性知事ジャネット・ナポリターノ氏(50)、商務長官にオバマ陣営の財務委員長を務めた女性会社経営者、ペニー・プリッツカー氏が有力になったと報じた。
毎日新聞 2008年11月20日 東京夕刊