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2008年12月8日(月) 19:15 |
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新見市神郷釜村で蔓牛のメス誕生
来年は丑年ですが、厳しい冷え込みの中、日本の和牛のふるさとと言われる新見市神郷釜村で蔓牛と呼ばれる純粋系統牛のメスが生まれました。蔓牛とは瓜の蔓に同じような実がなるように、特性が固定化された純粋種で平田さんの蔓牛は全国的にも注目されそうです。
メスの蔓牛が生まれたのは系統牛の蔓牛の復活に長年取り組んでいる新見市神郷釜村の平田五美さんの牛舎です。氷点下の厳しい冷え込みとなった7日夕方から産気づき、平田さんが見守ります。 平田さんの蔓牛は、幕末からの全ての掛け合わせの記録が残っている神郷釜村の"竹の谷蔓"の系統で、28年かかって近親交配を重ね、母系の集団を作り、これまでに8頭の種牛も作りました。しかし行政などの支援がなく、岡山県内に残されていません。今回は長野県の種畜牧場で飼ってもらっている自慢の種牛・真槙1の精液を、平田さんが飼う同じ系統のメスに人工授精させ、出産を迎えたものです。 出産では平田さんが介助して子牛を引っ張って生ませました。母牛は子牛を舐めてやり、1時間後に子牛を励まして立たせます。自力で立ち上がった子牛は乳房を捜します。 平田さんの蔓牛は研究者のDNA研究でもきわめて純粋で、学会でも発表されており、全国的に和牛の雑種化が進む中、希少系統の蔓牛のメス誕生として注目されそうです。
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