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TV的不況で関口、みのら高額司会者“大リストラ”へ

所ジョージの番組も存続危機

 テレビ界で来春、ゴールデンタイムの“ニュース戦争”が勃発する。午後7時台のNHKの牙城を崩そうと、民放のTBS系、日本テレビ系では報道・情報番組の準備を進めているのだ。背景には崖っぷちに立つ放送業界の経営不振と視聴者のテレビ離れがある。あおりを食うのは有名司会者などギャラの高い芸能人で、人気者の大リストラが始まろうとしている。

 在京民放キー局5社の9月中間連結決算は、日テレとテレビ東京が赤字に転落。TBSは複合商業施設「赤坂サカス」の開業効果で増収したものの、本業のテレビ視聴率は振るわなかった。

 「各局とも世界的金融危機の直撃で保有有価証券の評価損を計上し、景気の悪化で広告収入も激減している」(民放幹部)

 この開局以来の危機に大なたを振るおうと真っ先に処方箋を示したのがTBSだ。

 来年4月から月−金曜の午後6−8時に、大型ニュース番組をスタートさせることを発表。吉崎隆編成局長は「2時間見て、世の中の出来事がすべてわかるようにしたい」と抱負を語った。

 午後7時台ではNHKの「ニュース7」と真っ向勝負となるが、「ストレートニュース的なものがメーンのNHKに対し、かゆいところに手が届く、腑に落ちるニュースに軸足を置きたい」(吉崎局長)と対抗心もあらわに。

 また、正式発表はしていないものの日テレも来春に向け、午後7−8時に生の報道、情報番組のスタートを検討中といわれる。

 NHKの福地茂雄会長は「競争がないとダメだと思う。NHKは今まで以上に正確、迅速なニュースを出すことが求められる」と語り、受けて立つ構えだ。

 TBSの試みについて、作家の麻生千晶氏は「主婦が夕飯の支度に忙しく、サラリーマンも帰宅中で、テレビを見ていない時間帯。2時間もネタが持つかどうか」と心配する一方、「くだらないバラエティー番組に大人たちはウンザリしている。定着するまでは低視聴率でも、がんばる価値がある大冒険」と期待を寄せる。

 ニュース志向に舵を切った民放の台所事情についてベテラン放送作家は、こう明かす。

 「お笑いやバラエティーに飽きた若者はネット動画に流れ、大人の視聴者はNHKに流れている。制作費も、収録が多いバラエティーが1本3000万円かかるとすれば、報道・情報系の生番組は2000万円程度に抑えられます」

 大改革の影響をモロに受けるのは、高額なギャラのタレントたちだ。

 TBSでは関口宏(65)が14年前から司会を務める月曜午後7時台の「東京フレンドパークII」の存廃が検討の対象に。関口は同局で21年前から「サンデーモーニング」、今年10月から始まった午後9時台の「水曜ノンフィクション」の司会も担当。“ヒロシ同士”の井上弘社長とも仲が良く、TBSとの縁は深い。

 週刊誌では、ギャラの一部を自主返上したとも報じられたが、局側は「全くの事実無根」と否定。麻生氏は「関口さんは硬軟両方でき、人から嫌われないタイプの司会者。『フレンドパーク』のように、スタジオで遊ぶ“ゲームもの”は午後8時台に移っても違和感がないし、残すのでは」と推測するものの、安穏としていられない。

 日テレでは、所ジョージ(53)が12年前から司会を務める水曜午後7時台の「1億人の大質問!? 笑ってコラえて!」が存続の危機に。また局全体の制作費を切りつめるため、“推定時給500万円”といわれるみのもんた(64)を昼の情報番組「おもいッきりイイ!! テレビ」から降板させ、中山秀征(41)に代えるプランも浮上しているという。

 自身もテレビ出演の機会が多い経済アナリスト、森永卓郎氏が憂う。

 「ほぼすべての局が広告市場の縮小や予算削減で頭を悩ませている。僕らのように本業があるコメンテーターは番組が減ってもそんなに困らないけど、タレントさんは大変なのでは」

 大量のテレビ難民が出そうな雲行きだ。

ZAKZAK 2008/12/08

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