新型インフルを瞬時に検査 診断時間3-5分に短縮猛毒の新型インフルエンザウイルスなどを瞬時に検出し、診断時間を従来の20分から3-5分へと大幅に短縮できる検査法を長浜バイオ大(滋賀県長浜市)などの共同研究チームが研究開発し、バイオ機器メーカーと実用化に乗り出したことが9日、分かった。 ウイルスの抗体に付着できる、光を発する分子の形をした「標識」(印)を利用。判定時間が短く、重症度も分かるため、海外からの旅行客が多数入国する成田空港など国際空港の検疫チェックに威力を発揮できると研究チームは説明している。1年後の実用化を目指すという。 厚生労働省結核感染症課は「素早くできる高感度の検査法の開発は歓迎だ。専門的な検証は必要だが、新しい手法で注目できる」としている。 研究チームによると、新開発の検査法では、レーザー光線を当てると瞬時に蛍光色を発する分子状の「標識」を作成。これを入れた溶液にのどの粘液を混ぜてレーザーを照射すると、感染していればウイルス表面のタンパク質に付着した「標識」が発光し、3-5分以内にウイルスの有無を診断できるという。ウイルスの数を測定できるため、重症度も分かる。
【共同通信】
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