坂田、文句なしの判定勝ち WBAフライ級統一戦

2007年07月01日20時15分

 坂田、堂々の難関突破――1日夕東京・有明コロシアムで行われたWBA世界フライ級チャンピオン統一戦は、正規王者坂田健史(協栄)が、暫定王者ロベルト・バスケス(パナマ)に3-0判定勝ちし、真の王者の証明を果たすとともに、昨年暮れにパリで喫した1敗のリベンジにも成功した。
 立ち上がりこそサウスポーのバスケスの左ストレートを浴びあごを上げたものの、その後は持ち前の手数で徐々にパナマ人を圧倒。前半で動きが鈍り手も出なくなったバスケスは、試合後「5回頃から頭が痛くなった」と語ったように、明らかな失速。計量後の食事の摂りすぎともみられ、坂田のボディー攻めに吐き気を催したという。
 すっかり勢いづいた坂田は、終盤何度もバスケスをロープに押しつけたまま左右連打。バスケスはストップこそ免れたが、勝負は明白である。公式スコアは116-113、116-112、115-113と信じられないほど接近していたが、坂田の文句のつけようのない勝利だった。
 坂田の今後について、金平桂一郎会長は「ファンが見たい試合をマッチメークしたい、坂田もそれを望んでいる」と語った。これは、名ざしこそ避けたが、1度自らブチ上げた亀田興毅との「同門対決」への意欲を示したものとみられる。