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FX商戦 F22の禁輸でユーロファイターが攻勢 (2/2ページ)
BAE社同機輸出部門のアンディ・レイザン副社長によると、1機につき3年半から4年かけて完成させるといい、「日露戦争の日本海海戦を指揮した旗艦・三笠を造った会社はわが社の傘下にある。今度は日本の空を守るために同機を売り込みたい」と意気込む。
日本の仮想敵機であるロシア製スホイ30との空戦でユーロファイターは優位性を持つ。改良型スホイ35にも十分に対応でき、中国の次世代戦闘機J11も問題にしない。F22は1機3億〜4億ドル(277億〜370億円)。ユーロファイターは6000万〜6500万ポンド(81億〜88億円)と調達費も3分の1〜4分の1。第二次世界大戦後、米国以外の国には閉ざされてきた日本の門戸を開くため、BAE社は同機のライセンス生産も認める方向だ。
米国側は欧州との共同開発機F35を日本に売り込む構えだが、英王立統合防衛研究所(RUSI)のアレックス・ニール・アジア安全保障部長は「F35には実績がなく、欧州にとっては千載一遇のチャンス。日本との武器共同開発につながる可能性もある」という。
■ユーロファイター F15と並ぶ航空自衛隊の主力戦闘機で、平成20年代半ばから退役するF4(91機)の後継機。21年度に7機を導入予定だったが見送った。ユーロファイター・タイフーンを含む選定対象6機種中、F22は最有力候補だった。FXは「ファイターX」の略