12月6日付週刊ダイヤモンドの特集は「新聞・テレビ複合不況」-崖っ縁に立つマスメディアの王者-
【】内は管理人コメント
Part1.メディア融合でフジが日経に秋波 水面下で蠢く業界再編の深層
Part2.本業の業績不振が深刻化!氷河期に突入した2大メディア
・広告収入激減
【消費者金融と外資保険会社の弱体化により出稿大幅減、目先の利益追求は禁断の宗教関連団体やパチンコホールの広告を自主解禁へ】
・活字・テレビ離れ加速
【視聴者のバラエティ離れとNHKのドキュメント番組健闘で民放に衝撃】
・コスト削減の荒波
テレビ局の副業は「貧すれば鈍する」独占免許事業者の矜持なし
【キー局の高給テレビマンのリストラはまだまだ、身内には甘い体質】
・米国メディア事情
Part3.もはや我慢の限界超えた!現場支える足元からの反乱
・新聞販売店が実力行使
・疲弊する制作プロダクション
「あるある事件」での制作費の取り分は、花王→1億円→電通→(?円)→関西テレビ→3200万円→下請け日本テレワーク→860万円→孫請け制作プロダクション(関西テレビの調査委員会の資料とダイヤモンドの取材による)
・記者だってツライよ
Part4.ますます細る存立基盤 地方紙・地方局の瀬戸際
・地方紙の地盤沈下
・地方局の窮地
実質的にはキー局の電波中継所に過ぎない
◆民放114局 経営苦境度ランキング(独立U局13局除く)
収益率の悪化度、1人当りの売上高、タイム広告収入の増減率、スポット広告収入の増減率から週刊ダイヤモンド編集部でランキング(順位が上の場合、経営苦境度が高い)
1.南海放送
2.秋田テレビ
3.日本海テレビジョン放送
4.山形放送
5.信越放送
6.アイビーシー岩手放送
7.テレビ岩手
8.大分放送
9.四国放送
10.チューリップテレビ
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105.テレビ大阪
106.さくらんぼテレビ
107.静岡朝日テレビ
108.テレビ朝日
109.新潟総合テレビ
110.長野朝日放送
111.福島中央テレビ
112.名古屋テレビ放送
113.宮崎放送
114.琉球朝日放送
以下は管理人の感想
この特集で触れているが、フジテレビの日曜昼のノンフィクション枠が消えたと思っていたら、局とプロダクションの間で事件があったようだ。
新規映像を1/3に、制作費は1本1500万から1300万に削減、計75%をカットするとのフジ側の通告にプロダクション側はATP(社団法人全日本テレビ番組製作社連盟)を通して改正下請法違反と訴えた結果、フジ側の削減幅を圧縮。それでも制作費50%削減の結果に。しかしフジには負い目があるのか、過去の作品の著作権をプロダクションに渡した。上述のバラエティ凋落の気配に、フジもドキュメンタリー路線を斬り捨てられなかったという事だろう。
どうりで最近は枠自体ないし、アキバのダンボール回収の話を総集編的に放送していたと思ったら、そんな事情があったらしい。
経費節減で海外出張にビジネスクラスが使えなくなったと嘆くフジテレビのヒラ記者(記事中より)には制作プロの困窮はわかるまい。
CX(フジテレビ)の良心ともいえる枠だけに、ぜひ良質の番組が継続できるよう望む。
ランキングと記事の詳細は誌面で。
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