2005年10月25日

そもそも消費税はどういう理由で導入されたか

消費税が導入されたとき、その理由は「社会福祉を充実させるための財源として」ということだった。ところがどうだろう。消費税が導入されてから社会福祉は充実されただろうか。
事実は逆だった。
社会福祉は後退に継ぐ後退。医療費にしてもなんにしても国民の負担は増えるばかりだ。なんでも、消費税が導入されてからの消費税の増税分と、法人税の減税分がほぼ等しいそうだ。なんのことはない。法人税を減税するために消費税を導入したようなものだ。
結局「社会福祉のために使う」というのはウソだったのだ。これは明らかな、そして重大な公約違反だが、自民党は知らんふり。本来なら責任者は除名処分にも値するものだと思う。
党紀違反は重くても、公約違反はそれほど軽い。

そして今回、「福祉目的の税として消費税を位置付けるなら最低でも12パーセントにはしないといけない」という議論が出ている。
ところがよく聞くと、これは消費税をすべて福祉のために使うかわりに一般の予算からは福祉にはまったく使わないということらしい。ということは、いままで福祉に使っていた分をほかにまわすということで、結局消費税増税分の多くの部分を福祉とは関係ないところに使うということと同じことではないか。

こういうのを「詭弁」という。

税金を払うのは国民の義務だ。しかし、消費税のようにとりやすいところからは取るが、法人税のように、政治献金を出している大企業に都合の悪い税金は上げないというのは(日本の法人税は先進諸国の中で最低レベル)不公平だと思う。大儲けしている法人でいろんなからくりでほとんど税金を納めていないところだってある。

そしてなによりも、無駄な財政支出を改めなければいくら税金をとってもきりがない。
小泉首相はカッコイイ啖呵をきりながら、日本の借金を大幅に増やしてきた。
もとめられるのは、無駄な公共事業の中止、天下りのための組織の廃止など、財政支出を適正化したうえでの最低限の増税だろう。それも、高額所得者ほど負担が大きい所得税と低くされすぎた法人税を増額するのが望ましい。どちらも元に戻すだけの話だけど……。

たとえば赤ちゃんや年寄りのために紙オムツを買っても消費税がかかる。これってどこかおかしくないだろうか。


pastelgreen at 21:23 │Comments(1)TrackBack(0)この記事をクリップ!

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この記事へのコメント

1. Posted by KKR    2005年10月30日 10:23
靖国問題でも、消費税のことでも、本当におっしゃるとおりです。
詳細意見は長くなり過ぎて、ここには書ききれないので書きません。っていうか、ここに書いてることで充分!(笑)

冷静に考えて、このような政治を貫くのであれば、このお方(つまり小泉)、まずは“政治の原点”を学ぶべき。


私の周りでは、「小泉一派は、詐欺集団」と言われています。(笑)

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