不安のトップは医療面−人口減少・高齢化地域
国土交通省はこのほど、人口減少・高齢化の進んだ集落などを対象とした「日常生活に関するアンケート調査」の集計結果(中間報告)を発表した。生活する上で最も不安な点として、「近くに病院がない」「救急搬送に時間がかかる」など、医療面が最も多く指摘された。
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調査は、65歳以上の高齢者人口が50%以上のいわゆる「限界集落」を含む人口減少・高齢化の進んだ全国の20地域の2642世帯を対象に、8月から9月にかけて行われ、1849世帯が回答した。有効回答率は70.0%。
回答した世帯の世帯主は、約7割が65歳以上。また、回答者の世帯構成を見ると、独り暮らしの65歳以上の高齢者世帯が約25%、夫婦2人だけの世帯で、夫婦共に65歳以上の高齢者世帯が約29%を占めている。
生活する上で困っていることや不安なこととしては、「近くに病院がない」(21%)、「救急医療機関が遠く搬送に時間がかかる」(19%)、「近くで食料や日用品が買えない」(16%)が多く挙げられた。
また、日常生活が不自由になったときに必要なサービスとして、「定期的な安否の確認」との回答が23%で最も多く、「緊急通報サービス」「通院などの送り迎え」「家事(料理、掃除、洗濯など)の手伝い」がいずれも20%でこれに続いた。
今後の居住意向については、9割近くの世帯主が、現在住む場所に「ぜひ将来も住み続けたい」「できれば将来も住み続けたい」と回答している。
一方で、「別の地域に移りたい」と回答した世帯は、「近くに病院がなくて不便だから」(23%)を移転を望む一番の理由として最も多く挙げている。
更新:2008/12/08 22:41 キャリアブレイン
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