それに胸を突かれた俺は、フレンチキスだけのつもりが思わずマーモンの頭を掴んで舌を入れてしまった。 ビクつく体を押さえて、狭い口の中を探る。 小さな舌を追い詰めるように擦り合わせれば、マーモンは小さく呻いた。 「……っ、んぅ…!」 二人の唾液が混ざって、水音が響く。 ちらりと目線を向ければ、マーモンの手は抵抗して俺を突っ撥ねるように力を込めてるから白くなっていた。 マーモンの口の中はやっぱり微かにミルクの味がして、懐かしい気持ちになると同時に酷く欲情する。ヤバい、俺本当にペドフィリア? ひとしきりマーモンの唇を味わって、名残惜しく口を離せばマーモンは息を荒くして呆然としていた。 「うししし、ごちそうさま」 やり過ぎたかな?なんてちょっぴり反省しつつ顔を覗き込んだら、小さな手が俺の頬をぶっ叩いた! 「馬鹿ベル!!もう知らない!」 初めて聞いたマーモンの怒号。赤ん坊が思い切りぶっ叩いてもそんなに威力はないけど、流石ヴァリアーとだけあって痛い。きっと赤くなってる。 今度は俺が呆然としていると、マーモンは目を擦りながら霧に溶けた。 「初めて、なのに」 消える間際、聞こえたマーモンの声は、確かに泣いていた。 END あーぁ。ベル最低(…) この後ザンザスに殴られる。(ザンマモ!?) |