来年度の医学部定員、過去最多の8486人に
来年度から医学部の定員を増やす予定の大学のうち、私立大24校と国立大39校について、文部科学省は各校の増加数などを示した「設置計画一覧」をホームページで公表している。それによると、増加数の最高は15人で、岩手医科、杏林、順天堂の私立3校だった。来年度の医学部定員は今年度から693人増加し、過去最多の8486人となる。
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塩谷立文部科学相は12月5日、「経済財政改革の基本方針2008」に基づく定員増504人のうち、「医学部の収容定員の増加に係る学則変更」を伴う私立大24校238人分の認可を「大学設置・学校法人審議会」に諮問、国立大39校199人分についても意見を求めた。
文科省によると、私立大の認可に関する答申などは18日の予定。定員増の最終的な決定は、届け出のみで増員される公立大8校49人分の届け出が出そろう年末になる見通し。
文科省は、「学則変更」を伴う私立大238人、国立大199人について、各大学ごとの内訳をホームページで公表している。それによると、増員幅が最も大きい15人なのは、岩手医科(95人から110人)、杏林(90人から105人)、順天堂(95人から110人)の私立3校。
国立大では、東京医科歯科大の10人が最高で、次いで東大の8人。このほかの37校はいずれも5人だった。
医学部の定員増をめぐっては、政府が昨年の「緊急医師確保対策」で、189人(41校)の増員を既に決定している。さらに今年6月の臨時閣議で決定した「基本方針2008」を受け、文科省は11月4日に来年度の医学部入学定員の増員計画を発表。国立199人(39校)、公立49人(8校)、私立256人(26校)の計504人の定員増を決めている。
これらの増員により、来年度の医学部定員は今年度から693人増加し、過去最多の8486人となる。
詳しくは、文科省のホームページで。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/12/08120106.htm
更新:2008/12/08 19:51 キャリアブレイン
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