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寺川と海本去る 来季へ向け胎動

2008年12月08日

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6日のガンバ大阪戦ではフル出場と奮闘したMF寺川(中央)

 最終戦の劇的な勝利で、サッカーJ1残留を決めたアルビレックス新潟。喜びに浸る一方、来季以降へ向けた動きも始まっている。(後藤太輔、渋谷正章)

   ◆◆◆

 MF寺川能人(34)、DF海本(かいもと)慶治(36)、GK諏訪雄大(22)は戦力外通告を受け、アルビを去ることになった。

 寺川、海本はこれまでチームを何度も救ってきたベテランだ。寺川は今季27試合に出場。開幕
4連敗で迎えた4月6日の柏レイソル戦では今季初先発し、無失点で乗り切り連敗ストップに貢献した。海本は11月30日、FC東京戦で出場停止の永田に代わって先発出場し、安定したプレーを見せた。

 若返りを図るチームにとっては年齢がネックとなり、今季限りの退団が決まったものの、そこは長年のプロ。6日のガンバ大阪戦では、2人とも惜しみない働きを見せた。フル出場した寺川は中盤で相手を追い回し、ミスを誘った。海本もけがをした千代反田に代わって後半32分から出場し、守備を引き締め、勝利に貢献した。

 試合後、ゴール裏サポーターの前で、2人はチームメートに胴上げされた。スタンドからは何度も名前をコールされ、拍手が送られた。

 00年からの3年間と、04年からの5年間を新潟で過ごした寺川は「あきらめずに一生懸命やることが、このチームに伝わっていればいい。苦しいことも楽しいことも味わったこのクラブに感謝したい」。新潟4年目の海本は「なかなか力になれなかった。最後に少しでもプレーできれば、と思っていたのでよかった」。

 涙はなかった。あったのは、全力を尽くしたすがすがしさだった。ともにアルビを離れても現役を続ける意思を示している。

    ◇

 東北電力スタジアムの外では6日、署名活動をするサポーターの姿があった。Jリーグを「春開幕、12月閉幕」から、将来的に「秋開幕、翌春閉幕」に変えることが検討されていることに対し、「北国のクラブは大打撃を被る」と反対するものだ。

 中心となっている「冬開催に反対するJリーグサポーター有志の会」は、11月から街頭などで活動を始め、4日までに9379人の署名を集めた。6日はさらに協力の輪が広がり、当日だけで
約1万人の署名が集まった。

 同会の山田剛弘代表(34)は、「スタンドに来るサポーターは子どもからお年寄りまで年代が幅広く、障害をもった方もいらっしゃる。寒さが厳しい冬に試合をすることは、多くの人からサッカー観戦の楽しみを奪うことにつながる」と訴えた。集めた署名は後日、日本協会へ直接手渡すという。

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