「10、20年後の自分を描けば、1000万円は通過点にすぎない」
「そのときにやれるだけのことをやっていたら、結果として収入が1000万円を超えた」とNさんは語る。やれるだけのことをやる。言うは易くだが、それを実現することは難しい。
「自分の世代を盛り上げたいんです。自分の世代は一緒に会社を担う仲間。ライバル意識はありません。会社はどんどん世代交代していくでしょう。自分の世代でフルキャストをそろえていなければ、自分たちの世代が会社を動かす時代になったときに会社が傾きかねない。そのために、自分の世代のオピニオンリーダーとして準備をしているといった感覚です」。会社で立場のある地位に就くのが40、50歳代と考えると、10、20年先の未来をモチベーションに据えている。目先の利益を追わなくても、結果、1000万円プレーヤーになれるといったことを証明した形だ。
仕事一筋でがむしゃらに働いている印象を受けるかもしれないが、若いころよりも仕事にかける時間は減っているという。「若いころは仕事中心でがむしゃらに働けます。でも、年を重ねると家庭を持ったり、子どもができたりと仕事に使える時間は短くなるんです。だからこそ、仕事をやるときは本気で、集中してやるんです。短い勤務時間で最大限の効果が理想ですね」
効率が一つのキーワード。面白いところでは、Nさんはかばんを持ち歩かない。「持ち歩いているのはスマートフォンだけ。通勤中でもメールが見られるから、会社に着いたときにはすぐに仕事モードに入れますしね。エクセル、ワードが見られるのも便利。思いついたことは自分にメールをしますよ」