和歌山県串本町サンゴ台の町スポーツ施設「串本町B&G海洋センター」で、30代の男性指導員が20代の女性指導員の着替えを盗撮していたことが分かった。男性はすでに自主退職している。 施設は、町から委託を受けている町ふるさと振興公社(理事長=松原繁樹町長)が運営。温水プールとジムがある。今年10月18日、女性指導員が事務所内の給湯室で水着に着替えていたところ、棚にデジタルカメラが置かれているのに気付いた。動画で撮られており女性がすぐに消去したという。女性が、事務所にいた男性指導員に聞いたところ、置いたことを認めたという。 公社によると、男性は施設に導入したダイエットマシンの効果を写真で利用者に示すため、2週間に一度の割合でこの女性をモデルに水着を着た状態で腹部を撮っていたが、水着では分かりにくいため水着を着ていない腹部の画像を撮りたかったと話しているという。男性は、1997年に採用され、主任指導員を務めていた。 この問題について公社は、5日に利用者に説明会を開き報告したという。公社は「処分を検討する段階に男性から退職届が出され、受理した。許される行為ではないが被害者の意向を尊重して対応したいと考えており、告訴があった場合にはあらためて考える」としている。退職金は支払われるという。 松原理事長は「誠に申し訳なく残念。今後、職場研修も十分にすすめ、二度とこういうことのないようにしたい」と話している。