中国人窃盗女性グループ“3つの手口”
2008年12月7日(日)10時0分配信 日刊ゲンダイ
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●美人が声かけ、口移しで睡眠薬入りビールのエロ仕掛け
「マッサージどうですか?」
繁華街で声をかけられることが多いが、案の定というか、とんでもない窃盗グループが暗躍していた。それも舞台は花の銀座。忘年会の季節だけに、注意した方がよさそうだ。
警視庁組織犯罪対策2課が3日までに窃盗の容疑で捕まえたのは埼玉県川口市に住む中国人、劉亮亮(26)。劉は銀座の路上で客引きをしていて、今年7月、和歌山県の団体職員に「マッサージどう?」と声をかけ、銀座8丁目のホテルに誘った。部屋では睡眠薬入りビールを飲ませ、男性がフロに入っている間に約10万円をせしめたのである。
“お遊び”の際、現金を10万円も持っているのは不注意だが、実は似たような手口は数多くある。被害は過去3年で約70件もあり、被害総額は3500万円にも上る。捜査関係者によると、その手口は3つだ。
(1)マッサージに誘い、ホテルに行くと、口移しで睡眠薬入りのビールを飲ませて意識を失わせる。その間にカネを奪う。
(2)「もう1軒どう?」と仲間がやっている店に誘い、睡眠薬入りビールを飲ませる。男性が起きると、別の店や中国エステ店にいて、サイフはスッカラカンになっている。
(3)店で睡眠薬入りビールを飲ませて、客がもうろうとしている間に量販店に連れ出し、高級ブランド品を買わせる。
いずれも、客引きは中国人の可愛い子で、中には元モーニング娘。の矢口真里似のアイドル顔もいたという。彼女らには“売り上げ”の7割が入る仕組みになっているらしい。完全な組織犯罪で、劉の“仲間”は過去には上野の湯島でも捕まっていた。捜査関係者は「グループが銀座に移ってきた可能性がある」という。被害の時間帯は午後6時過ぎから深夜まで。彼女らが狙うのは酔っぱらって1人で歩いているサラリーマンだ。ご用心!
(日刊ゲンダイ2008年12月4日掲載)