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初の韓国産宇宙ロケット「KSLV2」の開発保留へ

ロシアが技術移転を拒否、来年の予算執行が中断

 小型衛星打ち上げロケットKSLV1の発射後すぐに始まる予定となっていた、初の韓国産宇宙ロケットKSLV2開発事業が、当初予定していたロシアのロケット技術導入が不可能になったことにより、全面的に保留された。

 これに伴い、研究に少なくとも1年以上の空白が生じることが予想され、韓国産宇宙ロケットを利用した月探査衛星の打ち上げなど、政府が提示した宇宙開発計画についても修正が避けられなくなった。

 本紙が確認した結果、初の韓国産宇宙ロケットKSLV2開発事業は、今年初めの企画財政部の予備妥当性調査で「事業の妥当性は認定されるが、技術の確保手段が不足している」と判定され、再調査が決定した。これにより、来年の予算執行が全面的に中断する。

 韓国科学財団のチャン・ヨングン博士は、「KSLV2の開発は、ロシアから1段目のロケットに関する技術移転が可能な状況を前提としたものだ。ロシアが技術保護協定(TSA)を持ち出して技術移転を拒否したことで、全面修正が避けられなくなった」と語った。

 これに対し専門家らは、「韓国の宇宙開発計画は緻密(ちみつ)な事前調査もなく目標ばかりに固執するが、後になって日程延期を繰り返すことで事業費が雪だるまのように膨れ上がっている」と批判している。

イ・ヨンワン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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