Britty aka User:Aphaia の ウィキメディアプロジェクト回遊日誌
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Sureana さんなぞの人。
全体に何を考えているのか微妙にわからないEsの人というのは多い。ある日やってきてがーっと新規ファイルを作ってそのままいなくなる。Fork中に独自の文化ができあがっているのか、それともぜんぜん発想の違う文化がそもそもスペイン語文化の中にあるのか。
来る人ごとにアプローチがぜんぜん違うのは面白い。面白いのだが既存のアイディアと発想の違いが大きくて、生かして使うのは難しい。まあそのなかで使えるものがひとつでてくればいいのだが、ああも先行事例を見ないのは、あれもひとつの文化なのだろうか。
あとTemplate名前空間に自分の名前のついた専用テンプレートをがりがりつくるのは、あれもEsの文化なんだろうか。なぞだ*1。
あと多言語化のためのドキュメント整備をしこしこやって、ドキュメントのスペイン語化にはあまり熱心でないのも面白いところ。あるいはこれはたんに人に依存することなのか、Esには実はとうに持ち込み済みなのかもしれないけれど。情報が入っていくばかりで出てこない、何をしているのかわからないところはちょっとJaと似ているのかもしれない。
寝るつもりだったが、IRCにつなぐ。もちろん、お祝いをいうために。
落ちようと思ったらFuzheado(Andrew Lih)が来たのでいろいろと話し込む。「Unicodeのワークショップを提案するのはもう遅いですか」とFuzheado。そこへちょうどElがいて「そんなことないわよ」と話にひっぱりこむ。
<fuzheado> there is a conference July 18-21 in Beijing, the Asia Media Information Centre... will probably try to get Beijing based WP folks together again.
今日はシンポジウムとワークショップの提案締め切り。IRCへいくとBrionが応募モードになっていた。発表とポスター発表の締め切りはもうちょっと先の来月。でももうあまり時間がない。
Brionは「エスペラントでワークショップやろうかな」*1と言い出し、最初の数行をエスペラントで読んで見せた。ぜんぜんわからない*2。Dammitこと開発者の Damas Mitzsas が「Brionが何かやるときには結局ぼくが原稿書かされる羽目になるんだ;-)」と冗談をいってみせる。「なのでぼくがエスペラント覚えないといけないんだね」
……それはともかくとして、Arnoはどうもまぢで「エスペラントと多言語化シンポジウム」をやるつもりなので、エスペラントでの発表というのは案外なきにしもあらず。
できれば同時通訳を基調講演To公式2言語*3だけでも確保したいところだが、場を仕切っているのがドイツ人なので「誰でも英語はわかるんだからいざとなれば全部英語でいいのよ」とまじめに言い出すことがあるので前途多難*4。
http://d.hatena.ne.jp/yomoyomo/20050415#wiki
内情といえるほどのものがあるのかどうか。まあ、今回のことのように、非公開の情報はないといえば嘘で、その部分を内情といわれればそうかも。ただ、書いたことは、そもそも最初からまったくの秘密ではなかったので、おっしゃるほどのものはそこにはないわけですが。。ただし目の効く人ならいろいろなものを読み取るのかも知れないですね。;-)
というわけで暴露記事を期待してこられた方、ごめんなさいです。
Yahoo!のニュースの後は、懸案だった個人情報方針が理事会了承ということで公開された。理事会のお知らせは公式には出ていなかったので、あるいはこれはYahoo!の件と同じ機会に了承されたものか。いまの理事会の懸案のひとつがこの個人情報方針だったので、まあ片がついてよかったと思う。あと大きな話といえば会員制度だが、あるいはこれは来期に持ち越しになるかも。逆に形がつきそうなものといえば、ポーランド支部の立ち上げ。これもしかすると先行していたルーマニアやイタリアあるいはオランダよりも早くなるかもしれない。
もうひとつ最近の変化といえば、法律関係のMLだろう。以前にもそうしたものはあったが、これは完全に関係者のみの非公開メーリングリスト。法律関係者や、法律問題を支部や関連企画などで扱う人のみに購読者が限定されている。支部準備中のところには声がかかったはず。JAで購読している人がいるかどうかは知らない。申し込みはsoufronまでどうぞ。
ひょんなことからウィキクォートに関わるようになってほぼ半年。いま私は英語版と日本語版の管理者をやっている。いままで英語版ウィキペディアの方針準用でやってきた英語版ウィキクォートでは、最近の急激なユーザ数増加やウィキクォート固有の事例の積み重ねもあり、さまざまな分野で方針策定で忙しい。
ENWPの援用が多いとはいえ、これは過渡的な現象だということは誰でも承知していて、無条件に「WPでこうだからこうしよう」とごりごりする人がいないので割と話が早い。ひとつには規模の違いというはっきりした差異があるので、そのまま適応することにはただちに益がないということが、わりと共通諒解になっているからだろうか。
Alexaのアクセスランキングを見たらいつのまにかENWQは当日のアクセスで6千位代まできていた。どうも数日前に1万の大台を越えたらじい。1万の大台近くまでいってずるずる下降した前回と違って今回は1万6千くらいから一気に抜けたので、どうも上昇気流は本物のようだ。しかし個々のユーザの間に特に連絡があるわけでもなさそうなのに、成長曲線は個々のユーザの行動が極めて密接に連関する株価なんかと似た動きをするね。あれはなぜだろう。
新規ユーザも増えているし、管理者まぢでふやさんとな*1。
あるいは http://wikipedia.g.hatena.ne.jp/Britty/20050407 のB面。
http://d.hatena.ne.jp/yomoyomo/20050411#wikipedia 経由 http://www.wikisearch.org/2005/04/wikimedia-accepts-yahoo-hosting-offer.htm
Angela*2が書いているからもう時効だろう。Googleの話が出たのは確かにIRCが最初だった。Jimboさんが「今日Googleから電話があった。ホスティングを提供したいといってるんだ」といきなり言い出した。たぶん1月の半ばかあるいはまだ12月だったかもしれない。Sannseが居合わせたのは覚えている。条件は具体的に提示はないが
という随分太っ腹な話だったとおもう。当然のるんだよね、という聞き手の反応に対して、Jimboさんは「いやサーバを全部よそに頼るのはまずいよ。危険だよ。ぼくはそれでBomisでいちど懲りてるんだ。でもGoogleから話があるってすごいよねえ」と難色を示しつつ、まんざらでもない様子だった。その後、foundation-l、Metaと発表の場所が移って、Metaに移る前か直後にGoogleブログでの言及があったかもしれない。Amgineが「Wikinewsにそんな伝聞しかソースのない記事なんて出せない!」と青筋をたてたあとに、誰かが「いや公式情報があるよ」とGoogleblogを示したのを覚えている。
Googleの話が広まったのはQ1予算が承認されて、Funddriveの日付が正式に決まった後で、われわれはちょうどFunddriveの時期で忙しくしていた。「公式の声明は出てないの」に対してAngela が「mav (Daniel Mayer、WMF Chief Financial Officer)の foundation-lに出したメールがあるでしょ」とこたえたり、mavが「Slashdot荒らしがまたきてるよ。もうトークも保護しちゃおうぜ」とうんざりした調子で*3いったのを覚えている。そのあと、あちこちの文章で「ホスティング」について書く際に、だれかがGoogleという名前に言い及ぶたびに、Jimboさんが固有名詞を出さずに「ホスティングパートナー」と言い換えるようにやんわりだがはっきりと指示を出していた。そして「ホスティングの提供を申し出てくれるところはいろいろあるんだからね」と付け加えていた*4。二月の半ばのはなしである。
サンディエゴの Etechかスタンフォードの会でGoogleの関係者と会ったことは向こうのマスコミではかなり取り上げられたらしい。Googleも公式にそれを書いてかなりマスコミに対する宣伝になったようである。実はGoogleとあった同じ日に Jimmy Wales はヤフーの本社を訪れたのだが、これはまったくどこの社にも報道されなかった。ということは Yahoo! のホスティングの後で Jimboさんから聞いた。ちょうど Encarta の構想が発表されたときで、その話題も出たのを覚えている*5。
"relatively private"とAngはいっていたが、WMF側で実際にプレスリリース前に中身を多少なりとも知っていたのは理事5人のほかはせいぜいJimboさんの秘書役のようなことをしている、Terryさんくらいじゃないかと思う。。プレスリリースの直前、前の週にAnt*6と次の財団広報誌の話をしたのを覚えている。原稿がかけない、時間がない、というのだ*7。読者が読みたいことをかけばいいのよ、ホスティングはどう、というと、「それはむしろあたしのほうが知りたい。Kennisnetの情報がぜんぜん入らない」と返事が返ってきた。そのとき「Googleはどうなってるのよ、読者が一番知りたがってるのはGoogleの話よ」というと、「Googleはすでに出た以上のことは、ないわよ」とAntは返した。そして「そもそもホスティングはJimboが担当だし」と付け加えた。後でさんざん自慢してくれるフランスYahoo!の国別データ集の話など*8おくびにも出さなかったのだから、その口の固さたるや見事なものである。ただ、Googleについては「組むかもしれない組まないかもしれない」以上のことはまったくいって来なかったのだから、うそも言っていない。
私のところに連絡が来たのは日本時間の当日、もしかするとCSETではまだ前の日だったかもしれない。朝起きて、いつものようにメタをチェックすると「明日、9時にプレスリリースを出すの。手伝ってもらえるかしら」とだけ Ant から連絡がきていた。なぜ私のところに来たかといえば、それは当時私がもっぱら財団サイトの更新役になっていて、各種翻訳のコーディネートもしていたからだろうと思う。そしてなぜ Antからかといえば、それは彼女が理事として財団公式サイトなどの広報を担当していて、いわば「私のボス」だったからである*9。そしてこの知らせを何かで瞥見した人もいるだろうから、プロジェクト内にこれを事前に察知した人がどれだけいるのかは、正直わからない。後でわかることだが、Elianは私よりちょっと早くプレスリリースが出ることを知っている。
ただ、Antはつねにはこんなふうにもったいぶった書き方をする人ではないので、直感的にこれはホスティングの提携話だと思った。思う反面、Elian*10がその時間にスタンバイしているということで、そうではなくて、ドイツ支部がらみでDVD以上に何か重大な提携話(たとえばブロックハウス社と提携して紙媒体、とか。)かなとも疑った。どれだけ隠密にやるかどうかについては、Metaで誰でも気がつくTalkに書くんだから、プレスリリースがあることまではわりとおおっぴらに書いていいんだろうなとも思った。これをどの媒体で流すかということは考えたが、任された以上好きにやろうと思って、一部をのぞいてはウィキで連絡を取った。電話することも考えたが、ヨーロッパは夜の二時である。かなりの重大事だろうが、平日の夜中にボランティア諸氏を電話でたたき起こすのもなんなのでネットに頼ることにした。
運良くちょうどAntが落ちる前だったので、つかまえていろいろなことを聞き出そうとした。ある程度内容がわかっていたほうが、できれば事前に原稿がもらえたほうがよいのだが、たぶんだめだろうという予感はあった。はたせるかな内容は教えてもらえなかった。かろうじて教えてもらったのは字数とパラグラフ数*11。だがここで私は重大なミスをした。せっかくさしで話をする機会だったのに、MetaのTalkにあった「明日」というのが正確には何日だか、確かめなかったのだ。
その日は何軒か、いくつか自分が重要だと考えている言語の担当者にお知らせをまわし、切りのいいところで息抜きをかねて、日本語版ウィキペディアローカルのごたごたにちょっと手を出した。後でもちろんこのことを後悔することになる。これに思いのほか時間がとられたけれど、まあいいやおいといて。お知らせの続きは明日にしよう。……と思ったところで Elian こと Elisabeth Bauer が「Hauptseite*12を見て」とドイツ語のIRCでいった。
私は普段この手の呼びかけにあまり耳を貸さないのだが、そのときはなぜか見てみる気になった。9時10分を多少過ぎていただろうか。Yahoo!からの支援の話がトップに出ていて、その瞬間、自分が日付の取り違えをしたことに気づいた。やばい、まだお知らせを出してないところが半分がた残っている。それに明日といってある人たちにもいまもう出ているのだということを伝えなければ。日本語版WPに第1報をいれたあと、あわててWP行脚。財団ウェブのもう一人の日本語編集者である某氏もそこにいあわせたので頼むが「重要だと思う人がやる」と断られた。そこでいあわせた人に頼んで無理をいってプレスリリースの翻訳をやってもらいかけたところで、日本語版ウィキペディアの某ユーザから非常にくだらない個人攻撃を受けた。
ここ数ヶ月そうしたTrollingにうんざりしていながらJimboさんはじめ友人多数から慰留されたこともあり、日本語版ウィキペディアでの活動もほそぼそと続けていたのだが、すっぱり足を洗うことにした。こんなのとてもじゃないが面倒見切れない。やりかけの翻訳は、誰もアップロードする人もいませんし、もういいですよということを申し上げて中止してもらった。その後どうなったかは私は関知していない。*13閑話休題。
みなさんの協力で1時間後には翻訳によるプレスリリースが出揃った。その速さたるや、10分ほどでお知らせを一巡してきたところ、最初に連絡をいれた言語のプレスリリースがもう仕上がってアップロードをまつのみになっていた、というところでご想像いただけるかと思う。そのあと、プレスリリースの翻訳やWMFサイトの手直しをしながら、IRCでみなで余韻を反芻しつつ、Jimbo さんの後日談をいろいろときく。英語版でも賞賛されていたが、どこにも事前に漏れなかったというのが今回一番すばらしいことなんじゃないかと思う。この情報管制は徹底していて、Mav でさえ何も知らなかったと主張している。
WQ3で誰か何か書いてくれるといいんだけどね ;-) おっと「人が聞いたら蛙になれ」。
なお、翌日に、あるFrのウィキペディアンのBlogに、WMFのプレスリリースにもヤフーのにも出なかった情報が出て、しかもその人自体はなんらヤフーに関わりなかったために、Antが好奇心の塊になって「どこから知ったの彼女」とつつきまわすことになるのだが、それはまた別の話である。
http://d.hatena.ne.jp/yomoyomo/20050331#wikimania
WMプロジェクトのためのものであって、Wikiにだけ焦点を当てているわけではないのはお察しのとおりなのですが、他のオープンプロジェクトの方やあるいはWikiエンジン製作者の方の発表もお待ちしています。ドイツでMoinmoinの開発に関係している方を呼びたいというような話も出ておりました。
日本からの申し込みもお待ちしています。;-)
*1:といいつつ今のところ声をかけた人は3連荘で断られています。とほほ。
*3:実際進捗状況をみるのに「最近の更新一覧」がGoogle関連でぬりつぶされるのはあまり歓迎できない状況だったことは確かだ。
*4:そのときはGoogle並みに大手がということは思い及ばなかった。うかつな話ではある。
*5:EncartaについてはTimがいろいろと懸念していたがそれはまた別の話。
*6:Anthere, Florence Devaurd. WMF副理事長。
*7:当初の締め切りは8日だった。
*8:Antはこれの開発に大きく関わっており、テスターのようなこともしている。
*9:事実プレスリリースを書いたのは英語版も含めて、彼女である。
*11:これはもう絶対にぐぐるからホスティングの話だと私は思いました。まあ実際にははずしていたわけですが。。
*13:というわけで日本語の情報はこの件については当分公式には出ないと思います。英語情報が公式サイトにありますのでそちらをどうぞご覧ください。
mulukhiyya2005/07/21 05:27CSET→CESTですね。===今日はこ(ry
Britty2007/03/25 00:12うぎゃ。そのとおりです。Central European Summer Time のつもりでした。CSET じゃ California Subject Examinations for Teachers になっちゃいますね。