1.4東京ドーム、残り1週間で全カード発表!?/12.6『CAGE FORCE』ディファ有明大会試合結果アップ!!/kamipro Books最新刊『PRIDE機密ファイル 封印された30の計画』絶賛発売中!!金沢“GK”克彦コラム更新!! 中邑真輔と三沢光晴、知られざる因縁関係……。長南亮コラムで新企画「ピラニアQ&A」開始!!

韓国格闘技の最新情報をお届け『韓流MMAニュース』

kamipro編集部・大川義之プロフィール

1973年5月20日、大阪府大阪市出身。中学・高校教師を経て、02年に日本語講師として渡韓。大学で日本語を教えながら、韓国総合格闘技の草創期からその成り行きを目撃。大会の観戦を重ねていくうちに、ライターや通訳、現地コーディネイターとして日本・韓国格闘技業界とかかわりを持つようになる。06年から『kamipro』誌上で韓国格闘技情報の月刊コラム「インサイド・コリア」の寄稿を開始。08年に帰国と同時にダブルクロスへ入社。

12月7日更新

韓国のテレビ局が秋山の引き抜きを画策? UFCに秋山を紹介した人物が判明! UFCが韓国大会の可能性は?

K-1 GPもあってか、なかなかカードが決まらない大晦日の『Dynamite!!』。キーマンの一人である秋山はどうするのか? 今週も日本からはなく、韓国発の秋山成勲周辺情報&韓国格闘技界のニュースをお届けします。

■『週刊魔王』更新! 秋山の『Dynamite!!』参戦発表はK-1 GP後か?

 
少し前に、日本では『Dynamite!!』の会見が行なわれた際、FEGの谷川貞治代表は「秋山選手とは本格的な交渉の第一歩を踏みました」と答えていたが、韓国からもこれを裏付ける情報が報じられている。秋山成勲の韓国でのマネージメントを担当するFEG KOREAのヤン・ミョンギュ理事は12月1日のMFIGHTとの電話インタビューで「先週一度交渉をもちました。早ければ今週中に結果が出るかもしれないが、遅くなる場合6日に開催される『K-1 WORLD GP』終了後に何か発表される可能性が高い」と語っている。

一方で、青木真也が秋山を挑発していたことについては、韓国メディアも秋山目線で見ているからか、カチンと来ているようで、あるスポーツ誌では、この試合について「極端なグラウンドファイターのアオキが1クラス上の強者・秋山成勲(訳者註:実際は2階級上)に勝つのは事実上不可能に近い。ならば両者の対戦はスポーツというより、一種の“ショー”的な側面が強くなってしまう。結局、秋山は自分の名前を利用しようとするアオキの売名行為を拒否し、アオキはアルバレスとの“本物対決”を選ぶしかなかった」と表現し、秋山を擁護。おそらく、韓国のメディアは“青木憎し”の感情が強すぎて、かつて秋山が『HERO’S』で現在は青木と同じ70キロ級で活躍する永田克彦と闘った経験がある事実を知らないか、忘れているのだろう。また一説によると、秋山成勲は現在、青木真也ではない別の軽量級の有名選手との対戦を希望しているとも伝えられる。韓国メディアは青木戦が“本物対決”ではないというが、主催者から数人のオファーを受けて相手を選ぶ立場にある秋山は、はたして“本物対決”するのだろうか。

また現在、秋山は韓国で多くのCMに出演しており、「今年のCMギャラで10億ウォン以上稼いだ」との報道があったが、韓国メディアによると、今年に入って韓国ウォンの為替レートが激しく下落しており、ウォンでCM出演料を受け取る秋山は、「一年前に比べると円換算で4割も少ない額になり、為替レートに泣いた人物の一人」という報道も出ている。
はたして、秋山は『Dynamite!!』の出場はどうなる? 『K-1 WORLD GP』以後の発表を待て! 

■UFCに秋山を紹介した人物が判明! UFCが韓国大会の可能性は? 


11月28日に、韓国の格闘技専門ニュースサイトのMFIGHTが、現在韓国でUFCの放送をするケーブルテレビ局『スーパーアクション』のプロデューサー、シン・ファソプ氏にインタビューし、興味深い情報を聞き出している。まず、記者からUFCが韓国に進出の可能性について問われたファソプ氏は「もちろんUFC側も韓国進出に関心をもっていますが、韓国で大会を開催するには多くの問題があります。ご存知のとおりUFCの主な収入はPPV収益です。現在、アメリカでのUFCのPPV料金は44ドル(約4500円)。けれども韓国にはそういったPPVの制度はありません。もしPPVシステムを導入したとして、韓国のファンがそれほど高いお金を払ってUFCをテレビで観るでしょうか? 逆に日本ではPPVシステムがうまく発達しています。UFCがアジアで大会を開催するのならば、おそらく日本のほうが先ではないでしょうか」と答えている。実際にUFCは、イギリス大会でのPPVは時差の関係で実施が困難であり、ほとんどがケーブルテレビのフリー放送にして、UFCの認識を広めることを優先している。アジアでの時差を考えると、現地でいかにPPV収益が得られるか、あるいはそれ相応の地上派放送に相当する放映権が必要なようだ。

また、ファソプ・プロデューサーは、秋山が『UFC91』の会場に来場したことについて触れ、「じつは秋山選手をUFCに紹介したのは我々なのです。もちろんUFC側も秋山については知っていましたし、話をしたら関心を示しました。以前はUFCに積極的に選手紹介していましたが、最近は選手の連絡先を教えるぐらいです」と発言。現在、インターネット上では「秋山はフリーになった」という報道も出ているが、FEGの谷川代表はこれを否定しながら「秋山選手との契約はまだ残っています」とも発言している。UFCを放送する『スーパーアクション』はDREAM/K-1を放送する『XTM』とはライバル放送局に当たり、場合によっては営業妨害になりかねない発言だ。

また、ファソプ氏は、UFCとの放送契約についても触れ「UFCとは放送開始以前の契約金も支払いますが、基本的に大会別に大会放送料を支払っている。詳しくは明かせませんが、途方もない金額です。最近では韓国ウォンの為替レートが低くなって、かなり厳しい金額ですが、今年に入ってUFCは全体的に視聴率が高くなってきており、昨年よりUFCの認知度が高まっています」とコメントしている。ちなみに韓国のUFC放送でもっとも視聴率が高かったのは、昨年の12月に放送された『UFC79』(メインはリデル vs ヴァンダレイ)。その次が、最近放送された『UFC91』(メインはレスナー vs クートゥアー)とのこと。韓国での視聴率は、最近では1.3〜1.5パーセントとのこと。この数字についてファソプ氏は「韓国のケーブルテレビは100チャンネル以上あり、視聴率で1パーセントを超えると大成功で、最近の視聴率は非常にいいです」とのこと。一時、PRIDEが崩壊したあと、韓国での格闘技放送は視聴率を落としていたが、キム・ドンヒョンが進出したこともあり、徐々にUFCも知名度を増しているようだ。

■チェ・ムベが警備会社を設立! 


韓国のメディアが報じたところによると、11月28日にソウル市で“チェ・ムベ警護法人”のオープンし、全般的なセュリティサービスを行なう事業をすると発表。経済的に苦しい状況にある韓国内の総合格闘技家を受け入れることも念頭に置いているという。この日の会見には、普段から親交のあるユン・ドンシク、チョン・ブギョン、ランディ・キムが駆けつけた。闘うリングもなく、不況で苦しむ韓国人ファイターのよき受け皿となるか? 

■ホンマンがキム・ドンヒョンと極秘トレ!


韓国のメディアが報じたところによると、12.6『K-1 WORLD GO 2008』のリザーブファイトに出場したチェ・ホンマンは、試合に向けてUFCファイターのキム・ドンヒョンと打撃スパーリングを行なっていたという。キム・ドンヒョンはスパーリングが終わったあと、ホンマンについて「思ったより動きが速かったし、 パワーもすごかった。彼がなぜ世界の舞台で通用するのかわかった」とホンマンを称賛。対するホンマンは、12月6日の『K-1 WORLD GP 2008 FINAL』に備えて、厳しいトレーニングで定評のあるコリアントップチーム、チームタックルなど、韓国内の有力ジムに出稽古しながら追い込みの練習をしていたという。一方のキム・ドンヒョンもかつての所属の浄心館やコリアントップチームでの出稽古をしながら、年明けにはアメリカのBJペンの道場かアメリカントップチームでトレーニングしながら1月31日『UFC94』でカロ・パリジャンとの試合に備えたいとコメントしている。

以上、今週も韓国格闘技情報でした! 来週もお楽しみに!