東金女児遺棄　レジ袋に容疑者毛髪　「路上で会った」供述

　千葉県東金市で、同市田間の保育所園児、成田幸満（ゆきまろ）ちゃん（当時５歳）が遺体で見つかった事件で、死体遺棄容疑で県警東金署捜査本部に逮捕された同市東上宿（ひがしかみじゅく）、無職、勝木諒（りょう）容疑者（２１）の毛髪が、幸満ちゃんの衣服や靴が入れられたレジ袋から採取されていたことが分かった。勝木容疑者は「女の子とはマンション近くの路上で出会った」と供述していることも分かった。

　捜査本部は７日、勝木容疑者を千葉地検に送検し、幸満ちゃんの死亡した経緯などを本格的に追及する。

　捜査関係者によると新たにレジ袋から見つかった毛髪はＤＮＡ鑑定の結果、勝木容疑者のものと分かった。

　これまでの調べで、勝木容疑者の自宅マンション駐車場で見つかったレジ袋から、勝木容疑者の指紋が採取され、逮捕の決め手の一つとなった。「靴と衣類をビニール袋に入れて捨てたのは僕です」と供述しており、捜査本部は毛髪が見つかったことで、衣服や靴を袋に入れた際に勝木容疑者が関与したことを示す物証になるとみている。

　遺体を遺棄した動機については「（同居の）母親を困らせたくなかった」と説明しているという。

　また、事件当日の９月２１日午前１１時ごろに東金市内の商業施設で、午後１時ごろに自宅近くのコンビニエンスストアで、それぞれ１人でいる姿が防犯カメラに映っていた。２店の映像は服装が異なっており捜査本部は着替えたとみている。

　事件当日の幸満ちゃんとの接点に関して「路上で出会った」との供述は、あいまいな点もあり、捜査本部は事件前後の勝木容疑者の足取りを確認している。【寺田剛、斎川瞳】

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