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【サッカー】

三都主 移籍を志願 『必要とされるところでやりたい』

2008年12月8日 紙面から

 浦和の元日本代表MF三都主アレサンドロ(31)の去就問題が深刻化していることが、7日までに明らかになった。今季の三都主は左足付け根の故障でわずか15分間の出場に終わり、来季の契約延長に関して大幅な減額提示を受けていた。これに三都主は不満を示し、移籍意思をクラブ側に伝達。一方の浦和フロントもこれを容認するなど、態度を硬化させた。

◆大幅減額提示に不満爆発

 「残念だけど(浦和を)出たい気持ちが強い」。今季の推定8千万円から約3分の1となる大幅減額提示を受けた三都主は、落ち着いた口調で移籍意思を明言した。金額だけの問題ではない。多大な貢献をしてきた自負があるからこそ、「残すだけ感謝してほしい」(クラブ幹部)というフロントの態度に不信感が募った。「お金じゃなく、必要とされるところでやりたい」と、浦和の提示額以下のオファーでも受ける意向も明かした。

 ただ、状況は三都主に不利だ。クラブ側に条件修正の意思はなく、トップ強化の一線から退く中村強化本部長は「今年は働きゼロで、来年もわからない。出て行くというなら引き留めない。この件は自分がやる」とキッパリ。現時点では他クラブからの具体的なオファーは届いておらず、納得せざるを得ない状況だ。

 三都主の代理人は浦和残留での着地点も模索しているが、三都主自身は「(決着まで)長くなると思うけど、待ちたい」と、ギリギリまで移籍先を探す方針。自身は10日にも暖かいブラジルに帰郷して調整に専念し、祖国で成り行きを見守る。

 

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