ニュース 速報 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
現在位置は
です

本文です

ホンダF1撤退 「信じられない」 鈴鹿市に衝撃

 ホンダが自動車レースのF1(フォーミュラ・ワン)からの撤退を発表した5日、来年秋から日本グランプリが再開される鈴鹿サーキットのある三重県鈴鹿市には衝撃が広がった。

 川岸光男市長は臨時記者会見を開き、「驚きと残念な気持ちでいっぱい。衝撃以上に、寂しさを感じる」と、落胆した表情を浮かべた。ホンダや鈴鹿サーキットからも事前に連絡はなく、「信じられない気持ちだった」という。

 同市は今年5月、国の出先機関や県、周辺市町、JR、近鉄など30団体とともに、「鈴鹿F1日本グランプリ地域活性化協議会」を結成。3年ぶりに開催される日本GPをどのように盛り上げるか協議している。中心メンバーの大泉源之・鈴鹿商工会議所会頭は「ホンダの優勝を夢見ていただけに残念。鈴鹿に元気と勇気をもらいたかった」と肩を落とした。

 鈴鹿モータースポーツ市民の会会長の神谷誠二郎さん(61)も「残念としか言いようがない。企業として仕方のない面もあるが、ホンダ創業者の本田宗一郎さんが作ったサーキットで再開されるだけに、参戦し続けてほしかった」と話す。

 ホンダの100%子会社の鈴鹿サーキットではF1再開に向け、今年9月から200億円かけてスタンドなどを大改修している。同サーキット広報・宣伝販促室は、朝から問い合わせの電話が鳴りやまない状態が続いた。

 同室は「撤退は大変残念だが、F1開催は予定通り。開催を待ち望んでいるみなさんに喜んで頂けるよう、準備を進めている」とコメントした。


2008年12月6日  読売新聞)
現在位置は
です